2022/08/22 07:00
やらないことを決める
経営者、また幹部の方々でも、「成功している人・しないと人の差」は、ちょっとしたところだと思います。
それは集中力があるか、ないかです。
「何かを集中してやる」とよく言います。
集中とは、やらないことを決めることです。
子供は、遊びに熱中しています。
ほかのことはやらないでしょう。遊びだけです。
ところが大人になると、「あれもやりたい、これもやりたい、遊びもやりたい、仕事もやらなければいけない」などと思うようになり、どっちつかずになってしまうのです。
よく「二兎を追うものは一兎をも得ず」と言いますよね。
セミナーなどで勉強してもそうです。
このことも、あのこともやりたい。
時間が経過して、勉強したことに取り組めずに成果がでない。
何かを集中してやるということは、できるだけ窓口を小さくすることです。
私の場合は、何かをはじめるときは「やらないこと」を決めてから取り組みます。
以前、経営サポート事業に時間をかけるという決断をしました。
そうすると、今までやっていたことが中途半端になりますので、既存事業の見直しを決断。
結果として当時の2名役員、幹部に事業を売却して、独立を支援しました。
やらないことを決めたのです。
だから、その空いた時間を投入できるのです。
また、わが社の教育でも一定期間集中して実施します。
わが社は2004年4月から、個人情報保護法の勉強を始めました。
当時開催していた勉強会の内容をすべて変更して、個人情報保護法のことだけしかやりませんでした。
すると全体的にレベルが上がってきます。
結果として、個人情報保護法が施行されてから1年後にプライバシーマークを取得できました。
全員ができるまで、繰り返し、繰り返し徹底してやります。
これが、集中してやるということです。
あれもこれも、みんな教えたいとなるから、全然身につかないのです。
同じことを、繰り返し、繰り返しやることは、凄いことなのです。
できるまで繰り返すことを、育成といいます。
◎今回のポイント【集中】
やらないことを決めることです。二兎を追わない。
二足のわらじを履かないこと。
窓口をできるだけ小さくして、長い時間をかけることです。