2023/04/24 07:00
“おかしい”と思うのは“わかっていないから”
中途入社した社員に「武蔵野に入社して、前の会社と比べて一番変だなぁ~と思ったところはどこか?」と訊くと、必ずといっていいほど「環境整備」と答えます。
「こんなこと(掃除)をやって売上が上がるのか? 仕事をやったほうが良い」と誰しも思います。
確かに、掃除をするだけでは、売上は上がりません。
でも、掃除をすることが目的なのではなく、仕事をやりやすくする環境を作るのが目的であり、環境整備をやり続けているというベースがあれば、売上も業績も必ず変わる(上がる)のも事実です。
しかし、新入社員も中途採用社員も、入社した当初は、武蔵野でやっていることすべてを、「おかしい」あるいは「意味がない」と思います。そう思う人がマトモです。
でも「おかしい」と思うのは、“何もわかっていない”あなたが“おかしい”のです。わかっていないから、おかしいと思う。
ですから最初は、言われたことを素直に実行することが大切。そうしなければ、わからないのです。
今のように経営計画書ができておらず、方針徹底もされていなかった、わが社・武蔵野の創成期の頃、
社長の私が方針を出すと、中途入社の社員が「社長、その考え方はおかしいです」と言いました。
「なぜ?」と訊くと「私が前に居た会社では、こういう時には、こうしていました」と、もっともらしい言葉が返ってきました。
私は「あなたがイヤで辞めてきた(前の)会社の方針を、なぜ私がやらなければならないの?そんなに懐かしいなら武蔵野を辞めて、前の会社に戻れば良い。
武蔵野に入社したのは、私(小山)が社長で、私の方針を実行するということ。責任は私がとるのだから、おかしいのではなく、私の言うことに協力してもらう事が正しいのであり、
私のやり方についてどうのこうの言わないで欲しい」と言いました。
その人はすぐに辞めました。その人は、正しかったのでしょう(笑)。
こういった、相手に中々伝わらないことも、ちゃんと経営目的があれば、立派な経営戦略の一つになります。