更新日:2020/10/20 20:02
経営
人材育成
管理職 育成課題とは【人材育成/マネジメント力】
読了まで約2分
管理職の育成課題はさまざまありますが、一言でいえば「マネジメント力の向上」です。
管理職へと昇進する社員の多くが、個人としては高い能力を持っているでしょう。
しかし一人で仕事をうまく進めるスキルと、部下をうまく使いつつ育てていく能力は、まったくの別物です。
管理職になった社員の育成課題と成長段階を経営側が把握していないと、「仕事はできるが部下を育てられない」名ばかりの中間管理職が増えてしまいかねません。
今回は、企業が押さえておくべき管理職の育成課題について考えていきましょう。
目次
管理職の育成課題は部下のマネジメントを進めること
企業がレベルアップするためには、管理職のマネジメント能力の向上が必須です。
ここでは、企業が管理職を確保する難しさや、管理職の育成課題について解説していきます。
ほとんどの管理職は昇進と同時に仕事ができなくなる
管理職になったばかりのほとんどの社員は、すぐに結果を出すことは難しいでしょう。
一般的な日本の企業では、「現場で結果を残した人」が昇進する仕組みになっていることが少なくありません。
管理職になると「一人で○万円の案件を取り付けた」といったプレイヤーとしての能力よりも、
「部署の残業時間を削減した」「前年より退職率を抑えた」「適切な人員配置や仕事の割り振りをしてチームで大きな仕事の成果を出した」などの
マネジメント内容が評価されるようになります。
管理職に昇進したばかりの社員は、多かれ少なかれ「自分の能力・努力が認められたこと」に対する喜びを感じているでしょう。
その反面、思ったような結果を出すことができなければ、大きなストレスを抱える可能性もあります。
管理職を育成する側には、こういったジレンマ解消の工夫が必要です。こまめな面談やキャリア相談などを通して、適切な評価・アドバイスを与えましょう。
プレイングマネージャーの増加で部下の指導に手が回らなくなっている
ビジネスサイクルの高速化が進む現代では、管理職はただ単に職場内の人員配置や部下の指導、社外との交渉をするだけの存在ではなくなりました。
管理職自らも現場に出て仕事をするプレイングマネージャーとしての役割を求められています。
しかしもちろん、自分の仕事をしながら部下の育成に時間を割くのは、簡単なことではありません。
多くの場合、管理職への昇進にともなって本人が抱える仕事の規模や量も増えていくでしょう。
たとえば、会社の人事考課で個人の仕事量・成果が重視される場合、
「査定評価を落としたくない」という考えから、部下の育成がおろそかになってしまうかもしれません。
短期的な利益を追うあまり、「数字が出ていれば問題ない」といった判断を下すのは危険です。名ばかりの管理職が増えれば、当然後進が育ちません。
いずれは、事業の継続が困難になっていく可能性もあります。
管理職はあくまでもマネージャーです。部下を育てて仕事を任せ、さらに別の仕事へチャレンジできる管理職を育成することが、
将来的・長期的な企業の利益につながるでしょう。
組織の効率化と経営の安定化には後進の育成が必要不可欠
組織の効率化を進め、経営を安定化させるためには、組織に所属する人員の全体的なレベルアップが必要不可欠です。
ただし一般社員には、基本的に目の前の仕事以外に意識を向ける余裕はないと考えましょう。
たとえば単に「一般社員も経営者視点をもって仕事に取り組んでほしい」と求めても、少なからず反発が生まれるはずです。
組織全体のレベルアップを図るためには、各社員を統括している管理職の意識やスキルを底上げする必要があります。
部下のマネジメントができる管理職が増えれば、その下で働く部下のスキルも向上していくでしょう。
コーチングやマネジメントなど!管理職におすすめの育成課題
管理職の育成課題はさまざまですが、
- 部下の指導に説得力を持たせる業務の遂行能力
- タイプの異なる部下の指導に役立つコーチング研修
- 現状の課題を冷静に判断して適切なゴールを示す問題解決力
- 社内外の交渉をまとめる心理学や交渉力
- 優先順位や重要性を分析したうえで無駄な仕事を減らす決断力
などがあげられます。
業務の遂行能力が不足している上司の発言に説得力はありません。管理職になるなら、まずはプレイヤーとしての実力を磨くべきです。
そのうえで、性格や好みの異なる相手に合わせて意見をくみ取ったり指導したりするコーチング力、
部下に対して適切な目標を設定する問題解決力、社内外のトラブルや交渉を調整する交渉力、仕事の無駄を減らして日々の業務を効率化する決断力なども欠かせないでしょう。
もちろん上記のスキルは、短期間で習得できるものではありません。
優秀な管理職の育成のためには、適宜セミナーや勉強会などを開催されることをおすすめします。
管理職の育成課題は部下のマネジメント力を磨くこと
安定した経営を保つためには、社内の大半を占める一般社員のレベルアップが必要です。
ただし、むやみに一般社員に研修を強制しても、多くの場合、モチベーションなどの問題で思ったような成果は得られないでしょう。
そこで重要になってくるのが、部下を育てる意識と技術を持った管理職の育成です。
高いマネジメント能力が求められる管理職の育成課題には、さまざまなものがあります。
必要に応じて外部セミナーや勉強会などを実施し、管理職のレベルを底上げしましょう。
株式会社武蔵野では、「経営計画書」の無料お試し資料をプレゼントしています。
経営計画書とは、会社の数字・方針・スケジュールをまとめた手帳型のルールブックです。
750社以上の企業を指導する株式会社武蔵野 代表取締役社長 小山昇の経営哲学が詰まった
経営計画書の作成手順・作成フォーマットがセットになった充実の内容となっています!
ぜひ、こちらからダウンロードしてください。
この記事を読んでいただいている方におススメのセミナー