更新日:2021/07/14 15:04
経営
人材育成
アクションラーニングとは【経営課題/育成】
読了まで約2分
アクションラーニングとは、課題に対する解決策をチーム全体で考え実行して学ぶチーム学習法のことです。
メンバーの能力が向上するだけでなく、組織全体の問題解決能力が底上げされます。
本記事では、アクションラーニングの基礎概要、進め方、構成要素を詳しく解説します。
目次
アクションラーニングとは学習力を養成するチーム学習法
アクションラーニングとは、組織の課題に対する解決策をチーム全体で考え、実行に移して個人・組織の学習力を向上させる学習法のことです。
メンバーのリーダーシップが育成されるだけでなく、組織全体の問題解決能力が底上げされます。
このアクションラーニングは、1930年代イギリスの物理学者「レグ・レバンス」が発案しました。
発案されてから何度もアップデートを重ね、いまでは日本の大企業からベンチャー企業まで幅広い範囲で活用されています。
特に、学習に身が入りづらいコンプライアンス教育などで活用される機会が多く、アクションラーニングを用いれば学習者の意欲を引き立てることが可能です。
なお「NPO法人 日本アクションラーニング協会」では、アクションラーニングを下記のように定義しています。[注1]
「アクションラーニングは、グループの現実の問題に対処し、その解決策を立案・実施していく過程で生じる、
実際の行動とそのリフレクション(振り返り)を通じて、個人、そしてグループ・組織の学習する力を養成するチーム学習法です。」
[注1]NPO法人 日本アクションラーニング協会|アクションラーニングとは
アクションラーニングの進め方5つの手順
アクションラーニングは5つの手順で活用します。
適切な順番でプロジェクトを進めることにより、大きな成果が期待できます。
- 問題を明確化して共有する
- 目標・目的を設定する
- 解決に向けた計画を作成する
- 問題解決を実行する
- セッションを振り返る
進行するプロジェクトによっては繰り返し用いるケースもあります。
アクションラーニングが活用される理由
アクションラーニングが活用される理由は、問題に対して自らの力で考え解決する問題解決能力が養われるためです。
また、アクションラーニングはチームを組んで解決に導くチーム学習法であるため、個人に留まらずチーム全体の能力を底上げできます。
期待される効果は下記のような点があげられます。
- 多面的な経営課題の解決
- 能力値の高いチーム育成
- 柔軟な思考力の構築
このように、組織全体の能力を向上させる学習法であるため、日本だけでなく世界各国で用いられています。
アクションラーニングを構成する6つの要素
アクションラーニングは6つの要素で構成されています。
6つの要素をうまくかみ合わせないと最大限の効果が期待できないため、意識して取り組む必要があります。
各要素を1つずつみていきましょう。
1.問題・プロジェクト
アクションラーニングでは、組織内の緊急性・重要性が高い問題をテーマとして扱います。
また個人に対しての問題だけでなく、チーム全体に責任を持たせて取り組みます。
2.チーム・グループ
アクションラーニングはチーム学習法の1つであるため、チーム一丸となって取り組みます。
4〜8人程度でチームを構成し、一人ひとりが発言権を持って自発的に取り組めるよう促します。
3.質問・リフレクション
チーム内のメンバーが抱えている悩みを、お互いに質問し合って言語化させます。
また、プロジェクトの内容を定期的に振り返り、成功につながっているか都度確認します。
4.問題解決に向けた行動
質問によって浮き彫りになった問題があれば、チーム内で解決に向けて行動します。
最終的にチーム全員で問題を解決しますが、メンバー自ら解決策を考えることが重要です。
5.学習へのコミットメント
問題解決に向けた行動が目的ではなく、問題に対してコミットメントしてはじめてプロジェクトは達成されます。
明確な目的を決めて取り組むことが成功の鍵となります。
6.アクションラーニングコーチ
アクションラーニングコーチとは、チーム内のコミュニケーションを円滑に進める進行役のことです。
外部の人材に援助を得るか、メンバーが順番に担当しましょう。
アクションラーニングコーチはプロジェクトに直接かかわることなく、スムーズに進行させるためだけに注力します。
アクションラーニングを活用して組織全体の能力を高めよう
本記事では、アクションラーニングの基礎概要、6つの構成要素を解説しました。
アクションラーニングは、課題に対する解決策をチーム全体で実行して学ぶチーム学習法の1つです。
大企業からベンチャー企業まで活用されている学習法であり、学習に対する意欲を向上させると同時にチーム全体の問題解決能力が底上げされます。
本記事で解説したアクションラーニングの構成要素6つを意識し、組織全体の能力を高めていきましょう。
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