更新日:2021/05/20 21:33
経営
チェンジ・エージェントとは【組織改革/役割】
読了まで約2分
組織改革を進めるにあたって、主となって計画を実行する人材に目を向けがちですが、
より確かな成果を出すには「チェンジ・エージェント」という存在もカギとなるとして注目を浴びています。
そこで本記事では、チェンジ・エージェントがどのような働きをするのか、詳しく解説していきます。
目次
チェンジ・エージェントは組織改革のサポーター
チェンジ・エージェントとは、簡単に言うと「組織改革における主導者と各メンバーとの仲介人」であり、
より的確な方法で推進するためのサポートをする者を指す言葉です。
実際に改革を行う人間とは一線を画し、なおかつ組織開発に伴う専門的な知識やスキルを要する存在でもあります。
ただし明確な定義付けがされているわけではないので、大袈裟に言えば誰が担っても良い役割です。
そのため外部のコンサルタントや専門家に依頼する場合もあれば、社内の人事部などの組織管理部門に任せるケースもあり、
状況に応じてチェンジ・エージェントとなる人材は異なります。
組織改革を進めるには、当事者たちだけでは乗り越えにくい壁がいくつもあるのが事実です。
例えば変革させたいトップ陣と現場との認識に差がある、現状の把握が不十分で根本的な課題解決になっていないなど。
こうしたトラブルを防ぎながら、確かな成果を得るための支援をするのがチェンジ・エージェントです。
チェンジ・エージェントを必要とするフェーズ
では具体的に、組織改革を推進する際、どのような場面でチェンジ・エージェントの存在を要するのか解説します。
組織改革の推進に向けたプランニング
まずは組織改革を進めるにあたり、具体的な計画が欠かせません。
そして計画を練る前には、改革をしなければならない原因や現場の意識の確認、改革を主導するメンバーの選出といった、事前準備が必要です。
実際に計画を実行する前の各種手配をサポートするのも、チェンジ・エージェントの重要な役目になります。
第三者による公平な意見が入ることで、偏りのないプランニングができます。
改革にあたっての人間関係の構築
もちろん改革の計画そのものを実行するのは当事者たちですが、組織内のメンバーの中には大きな変化についていけない人がどうしても出てきます。
そうした場合に主導者との間に入り、双方がスムーズに連携できるような関係性を構築するのがチェンジ・エージェントです。
例えば現場に対して組織改革の必要性を伝えたり、両者の意見のすり合わせをしたりなど、仲介役を置くことでコミュニケーションを円滑にします。
経過のモニタリング
組織改革の計画を進めて行く中で、実際にどのような成果が出ているのか観察し、策の修正や改善をしていく必要があります。
その際にチェンジ・エージェントの中正な目線によるモニタリングをすることで、より正確に状況を把握できます。
チェンジ・エージェントがもたらす効果
次からはチェンジ・エージェントによって、組織改革にどのような影響を与えるのか詳しく見ていきましょう。
社内に衝突を生まない最善策が打てる
先ほどからも出てきているように、チェンジ・エージェントには組織改革を円滑に進めるための土壌づくりをする役目があります。
当事者だけでなく外部の人間がサポートに入ることで、意見の食い違いによる衝突を防ぎ、公平な判断による的確な策が打ち出せるメリットが生まれるでしょう。
客観的な視点が持てる
チェンジ・エージェントという第三者が入ることで、当事者だけでは見えてこなかった課題や現状に気づける可能性が高くなります。
客観的な視点があるからこそ出てくる新たなアイデアにも期待でき、結果として組織改革に向けてより柔軟な動きができるようになるのです。
大きな変革をもたらすには、チェンジ・エージェントのような異なる角度から物事を見られる存在が効果的です。
主導者の負担を軽減できる
当然ではありますが、チェンジ・エージェントも含んで役割分担することで、精神的にも身体的にも主導者の負担を抑えられます。
例えば計画が滞ってしまった場合にも、第三者からのサポートがあることで、新たな道が拓ける可能性も高まります。
チェンジ・エージェントの存在を活用してベストな組織改革を
チェンジ・エージェントは組織改革のサポート役であり、企業としてベストな成果を出すためには非常に重要な存在です。
ただし注意すべき部分があるとすれば、チェンジ・エージェントには組織開発に関する幅広い能力が求められるという点です。
確かなノウハウを持つ人材がチェンジ・エージェントを担っていないと、思うような結果が得られなくなってしまいます。
チェンジ・エージェントを置く場合には、まずは組織改革を成功へと導く存在を確保することから始めるのがベストです。
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