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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

更新日:2021/09/12 10:57

人材育成

コレクティブ・ジーニアスとは【社内人材/リーダーシップ】

読了まで約2分

企業の中には、一代でグループを大きく広げたワンマン社長、中興の祖として企業の規模をワンランク上に押し上げた社長などのように、

才能にあふれた1人の天才によって今の地位を築き上げているところもあります。

すべての企業にそのような天才の登場を期待するのはなかなか難しいことですが、

そのようなケースでは、コレクティブ・ジーニアスという考え方を有効活用することが重要です。

本記事では、コレクティブ・ジーニアスとは何か、コレクティブ・ジーニアスが役に立つシーン、

コレクティブ・ジーニアス実行のための課題について、解説します。

コレクティブ・ジーニアスとは各分野の突出した才能を集めることで1人の天才を凌ぐことができるという考え方

コレクティブ・ジーニアスとは、各分野の突出した才能を集めることで1人の天才をも凌ぐことができるという考え方です。

ゼネラル・エレクトリック社の理念として知られており、日本語では「集合天才」などと訳されます。

世の中に対して何らかの価値を提供するときに、天才の出現を待つ必要はなく、チームや組織における才能が有機的に絡み合うことで、

1人の天才以上のパフォーマンスを叩きだすことができるとしています。

 

コレクティブ・ジーニアスがとくに役立つ2つのシーン

コレクティブ・ジーニアスという考え方は、ビジネスにおけるいろいろなシーンで役立ちます。

そのなかでもとくにコレクティブ・ジーニアスを有効活用しやすい以下の2つのシーンを紹介します。

  • 新企画などの発想・発案
  • 有能でカリスマ性のあるリーダーの後継者選び

1. 新企画などの発想・発案

企画の発想や発案に関して、天才的な能力を持った人物というのは確かに存在します。

しかし自社にそのような人材がいない場合でも、優れた案を出せる人物を何人か集めて意見をぶつけ合ったりブレストを行ったりすることで、

素晴らしい企画を生み出すことができる可能性が高まります。

ことわざでいうところの、「三人寄れば文殊の知恵」に近いような意味合いで、コレクティブ・ジーニアスを有効活用することが可能です。

2. 有能でカリスマ性のあるリーダーの後継者選び

有能でカリスマ性のあるリーダーというのは、会社の成長のために非常に重要な存在であることは間違いありません。

しかしそのリーダーは、いつまでも同じポジションに就き続けるわけにもいかないので、

いつの日にか必ず後進に道を譲ることになりますが、そのとき後釜を担う人のプレッシャーは半端ないものになります。

この場合、そのリーダーの持っている能力を要素分解していって、それぞれの能力をリーダー並に備えている人に、

後継者としての役割をそれぞれ担ってもらうという方法が考えられます。

リーダーシップはAさんに、社内での調整能力の部分はBさんに、後輩に対する指導力の高さはCさんに、といったような具合です。

こうすることで、カリスマ性のあるリーダーがいなくなってしまった後の穴を、最小限に抑えることができるでしょう。

リーダーシップを求める企業は多い

多くの企業で社員にリーダーシップを求める傾向にあります。

中小企業基盤整備機構が発表した「事業承継実態調査 報告書」では、

後継者に求める資質・能力としてリーダーシップを挙げた企業が31.6%にのぼっています。[注1]

このように、多くの企業が社員に対してリーダーシップを求めており、その対応としてコレクティブ・ジーニアスの効果が期待できます。

この傾向は企業規模が大きくなるほど顕著になり、100人以上の企業となると61.9%で、4人以下の企業規模の15.6%と比較すると約4倍にもなります。

[注1]事業承継実態調査 報告書

 

「各分野の突出した才能」を集めること自体も企業の課題のひとつではある

コレクティブ・ジーニアスを活用すれば、ビジネスシーンで有利な立ち位置を確保できることは間違いありません。

ただそもそも、「1人の天才」の代わりである「各分野の突出した才能」自体も、社内で確保することがなかなか難しいことを忘れてはなりません。

コレクティブ・ジーニアスを最大限駆使したいのであれば、

採用力を強化したうえで、社内の教育体制をきちんと整えなければならないということを、今一度念頭に置いておくべきでしょう。

 

コレクティブ・ジーニアスの有効活用を目指そう

コレクティブ・ジーニアスは、実行するための前提条件こそ厳しいものの、うまく活用すれば企業としての競争力や生産性を高めるために非常に有用です。

社内人材を充実させることが、コレクティブ・ジーニアスを実現するための最短ルートのひとつであることは間違いないので、

採用方法を見直したり社内教育を強化したりして、人材のレベルアップを図るとよいでしょう。

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