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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

更新日:2021/02/12 22:10

経営

人材育成

エンプロイーエクスペリエンスとは【組織活性化/働き方】

読了まで約2分

ユーザーエクスペリエンス(UX)やカスタマーエクスペリエンス(CX)に続き、
近年「エンプロイーエクスペリエンス(EX)」という言葉がビジネスシーンで使われるようになりました。

エンプロイーエクスペリエンスとは、従業員がよりよい「経験」を得られるような会社組織を目指す考え方です。
従業員の働きがいや働きやすさを高め、エンプロイーエクスペリエンスを最大化していく企業経営が今求められています。

この記事では、エンプロイーエクスペリエンスの考え方や、エンプロイーエクスペリエンスを高める施策について解説します。

エンプロイーエクスペリエンス「従業員の経験」を最大化しよう

ここでは、エンプロイーエクスペリエンスとは何か、エンプロイーエクスペリエンスというキーワードが注目を集めつつある社会背景について説明します。

エンプロイーエクスペリエンスは従業員が得る経験価値のこと

従業員は仕事や人間関係などを通じて、さまざまな経験をします。

  • 仕事を通じた成功体験
  • 職場の同僚や上司との人間関係
  • 自分の健康状態
  • 会社内でのキャリアアップの実感

経験から得られる体験や動機づけのことを、マーケティング用語で「経験価値」といいます。
従業員がポジティブな経験を積み重ねることで、経験価値が最大化され、
従業員満足度や従業員エンゲージメント(会社への思い入れや愛社精神)の向上につながります。

エンプロイーエクスペリエンスは、人事管理や労務管理において、もっとも重要なキーワードのひとつになりつつあります。

会社組織のあり方は「カンパニーセンタード」から「ピープルセンタード」へ

2010年代後半から、会社組織のあり方はカンパニーセンタードからピープルセンタードへ転換しつつあります。
カンパニーセンタードとは、会社の利益を中心に考え、会社のマインドに個人を当てはめていく考え方のことです。

一方、ピープルセンタードとは、従業員一人ひとりが会社の主役となり、個人の能力やリソースをフルに活用していく考え方を意味します。
働き方改革の進展により、人と組織の関係性は大きく変化しました。

従業員一人ひとりの経験(=エンプロイーエクスペリエンス)を大切にして、カンパニーセンタードではなく
ピープルセンタードな会社組織づくりに取り組んでいく姿勢が求められています。

 

エンプロイーエクスペリエンスを効果的に高める2つの方法

エンプロイーエクスペリエンスを効果的に高めるための代表的な施策として、次の2つがあります。

1. 従業員サーベイを実施し、現状の問題点を把握しよう

まずは従業員サーベイを実施し、職場環境や人間関係の問題点を把握しましょう。
従業員サーベイとは、従業員満足度を調査するためのアンケート調査です。

代表的なものとして、短いスパンで簡単なアンケートを繰り返すパルスサーベイ(パルス調査)があります。
従業員が感じている不満を抽出することで、よりよいエンプロイーエクスペリエンスを創造するためのポイントがわかります。

2. エンプロイージャーニーマップをつくる

現状の問題点がわかったら、エンプロイージャーニーマップをつくりましょう。
エンプロイージャーニーマップは、マーケティングにおけるカスタマージャーニーマップと似ています。

エンプロイージャーニーマップでは、従業員が入社してからキャリアを積み重ねるまでを1つの旅として捉え、
従業員がよりよい経験価値が得られるように人事施策のロードマップを構築します。

エンプロイージャーニーマップのポイントは、「動機づけ」と「衛生要因」の2点です。
動機づけと衛生要因の2つの視点をもとにして、従業員がよりよい経験を感じられるようなエンプロイージャーニーマップを作成しましょう。

 

エンプロイーエクスペリエンスを高め、会社組織の活性化を

働き方改革の進展などを受けて、会社組織のあり方はカンパニーセンタードからピープルセンタードへシフトしつつあります。
従業員が仕事や人間関係などを通じて得るエンプロイーエクスペリエンスを最大化し、従業員一人ひとりが活き活きと働ける組織づくりが必要です。

従業員サーベイの実施や、エンプロイージャーニーマップの作成により、エンプロイーエクスペリエンスの向上に取り組みましょう。

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