更新日:2021/06/18 21:23
経営
人材育成
ファミリー・トレーニングとは【コミュニケーション/組織開発】
読了まで約2分
職場に根付く問題点を改善したり、組織の風通しをよくしたりといったことは、なかなか難しく手がかかることが多いです。
そのようなケースでは、ファミリー・トレーニングを実践することで、効率的に対処できる可能性があります。
本記事では、ファミリー・トレーニングとは何かやファミリー・トレーニングを行う目的などについて、解説します。
目次
ファミリー・トレーニングとは職場や部門全体で行われる組織開発研修
ファミリー・トレーニングとは、同じ職場や部門で働いている人全員を対象にして行われる研修のことです。
一般的に研修は、「リーダー研修」や「管理者研修」のように、特定の地位や職位の人だけを集めて行われることが多いです。
しかしファミリー・トレーニングは、職場における問題点の改善や組織開発のために行われるものなので、
職位などに関係なくひとつの組織に属するすべての人が研修の対象者となります。
ファミリー・トレーニングを行う3つの目的
上でも少し触れましたが、ファミリー・トレーニングの目的は一般的な研修の目的とは少々異なります。
ファミリー・トレーニングを行う目的としては、主に以下のようなことが挙げられます。
- 従業員の意識や職場の風土などの改善
- 職場や部門全体での行動変容
- コミュニケーションの活性化
それぞれについて、説明します。
1. 従業員の意識や職場の風土などの改善
職場が抱える問題について全員で考えて話し合って改善策を出すことを通して、従業員の意識変革を目指します。
風通しが悪かったり何らかのアイデアを上申しにくかったりといった職場の風土を改善することも、目的のひとつです。
2. 職場や部門全体での行動変容
従業員一人ひとりの意識が変わることで、その職場や部門全体での意識も変わり、行動変容が起きることが期待できます。
こうして起きた行動変容は一時的なものではなく恒久的なものなので、組織としての競争力が強化されることにもつながります。
3. コミュニケーションの活性化
ファミリー・トレーニングでは、同じ組織に属する上司や同僚・部下などといろいろな議論を交わすことになりますが、
その中にはこれまであまり接点がなかった人もいるでしょう。
トレーニングを通じてコミュニケーションの活性化を目指すのも目的のひとつであり、それがひいては、強い組織づくりにつながります。
ファミリー・トレーニングを行うにあたっての2つの注意点
ファミリー・トレーニングは一般的な研修とは少々異なるので、実施に当たって配慮しておくべきポイントにも注意が必要です。
ファミリー・トレーニングを行うにあたっての注意点としては、以下のようなことが挙げられます。
- 事前に職場の問題点をしっかり把握しておく
- すべての従業員が参加・発言できるように気を配る
それぞれについて、説明します。
1. 事前に職場の問題点をしっかり把握しておく
ファミリー・トレーニングは職場の問題点改善のための研修なので、職場にどのような問題点があるかを、事前に把握しておかなければなりません。
研修担当者はアンケートや面談などを通して、職場の問題点を把握するよう努めましょう。
多くの人が問題点だと感じていることを取り上げるのがよいですが、新入社員や中途入社の社員など、
特定の層がとくに問題だと感じている内容に焦点を当てるのも、ひとつの方法です。
2. すべての従業員が参加・発言できるように気を配る
ファミリー・トレーニングは、職場や部門全体で参加しなければ期待していたような効果を発揮できません。
とくに、新入社員や若手といった下の層の人たちが参加・発言できているかについて、しっかりと気を配るようにしましょう。
ファミリー・トレーニングは意識変革や風土改善に効果的
ファミリー・トレーニングは、同じ職場や部門で働いている人と一緒に行う研修で、従業員の意識変革や職場の風土改善に効果的です。
研修を通じて職場の問題点を改善できるように、事前に問題点を正確に把握しておくことや、
すべての従業員が研修に主体的に参加できる環境づくりを心がけましょう。
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