更新日:2022/08/02 16:03
経営
人材育成
マネジメント能力とは?管理職に必要な5つのスキルや高める方法を解説
読了まで約3分
ビジネスにおけるマネジメント能力とは、経営資源であるヒト・モノ・カネのすべてを管理する能力を指すものです。
経営者はもちろん、管理職にとっても重要なスキルの一つで、管理職の場合は自分が担当する部署やチーム、経営者であれば会社全体を管理します。
多くの業種で人材不足が慢性化しつつある今、少ない人数のなかで最大の利益を生み出すには、マネジメント能力が欠かせません。
本記事では、マネジメント能力の概要を見たうえで、必要なスキル、高めるためにやるべきこと、リーダーシップとの違いなどについて解説します。少子高齢化のなかで継続的に利益向上を図るためにもぜひ、参考にしてください。
目次
マネジメント能力とは
マネジメント能力を向上させるには、マネジメント能力とはどのようなものなのかについて、その意味を理解しておかなければなりません。
また、リーダーシップとの違いについても把握しておく必要があります。
それぞれについて解説します。
マネジメント能力の意味
マネジメント能力とは、企業で働くヒト、設備やシステム、機器などのモノ、現金や有価証券などのカネのすべてを活用して目的を達成させる能力です。
経営者、管理者にとって欠かせないスキルの一つといえるでしょう。
具体的には、チームや部署でプロジェクトを行う際に最適な人員配置を行い、トラブルなく進めていく能力が挙げられます。
設備やシステムの特徴を把握し、最大の効果を発揮させられるスキルです。
また、徹底した予算管理でプロジェクトを計画に沿って成功させる能力ともいえます。
ヒト・モノ・カネのどれかに長けているのではなく、すべてをバランス良く管理し、プロジェクトを実行できる人物こそがマネジメント能力が高い人だといえます。
リーダーシップとの違い
マネジメント能力に近い言葉としてリーダーシップがあります。
プロジェクトを行う際に先頭に立ち、メンバーを統率していく点では同じものと思われるかもしれません。
異なるのは、管理対象です。
マネジメント能力には、企業の経営資源である、「ヒト・モノ・カネ」のすべてを管理する能力が求められます。
これに対し、リーダーシップに求められるのは、「ヒト」をまとめる統率力です。
部署やチームのメンバーに目指すべき道を示し、情報を共有しながらまとめていく力を示すものをリーダーシップと呼びます。
マネジメント能力が高い人が持つ5つのスキル
マネジメント能力が高い人が長けているのは、「目標設定・スケジュール管理能力」「コーチングスキル」「アセスメントスキル」「ヒューマンスキル」「テクニカルスキル」の5つの能力、スキルです。
それぞれについて解説します。
1.目標設定・スケジュール管理能力
企業が成長していくには、部署やチームのメンバーそれぞれが成長していかなくてはなりません。
一定の期間のなかで、どれだけの成長ができるのか、マネジメント能力が高い人は、メンバー個々の現在の能力、スキルを診断し成長分を見込んだ目標設定を行えます。
また、目標を設定するだけではなく進捗状況を確認し、期限までに目標を達成できるよう、スケジュールを管理する能力を持っているのもマネジメント能力が高い人の特徴です。
メンバーそれぞれの成長速度に合わせて適切なアドバイスを行い、目標を達成させる高い能力を持ち合わせています。
2.コーチングスキル
メンバーの能力、スキルアップを実現するためのコーチングもマネジメント能力が高い人が持つスキルの一つです。
ポイントはメンバーそれぞれの個性や能力、スキルアップの速度に合わせたコーチングができるかどうかにあります。
簡単なヒントを与えるだけで理解してスキルアップするメンバーもいれば、手取り足取りしっかりと指導しないと能力が身に付かないメンバーもいるでしょう。
メンバーのモチベーションを低下させることなく、意欲を向上させながら能力、スキルアップを実現させられるのがマネジメント能力が高い人といえます。
3.アセスメントスキル
コーチングスキルでそれぞれの個性を理解することが重要と解説しましたが、その個性から能力やポテンシャル、育成ポイントを適切に把握するのがアセスメントスキルです。
メンバーそれぞれの強みや弱みを把握し、どのような仕事を与えればもっとも高い成果を上げられるのか、能力やスキルアップを実現するかを見抜くことが大切です。
マネジメント能力が高い人は、洞察力や観察力に優れています。
しかし、それだけではなく、メンバーの誰と誰を組み合わせれば成果を上げやすくなるか、逆に別々にしたほうが成果を上げられるかなど、全体を俯瞰して診断できるスキルも求められます。
4.ヒューマンスキル
マネジメント能力を向上させるには、物事を客観的な視点で見ることが求められますが、外から見ているだけでは本質的な部分を見逃してしまうリスクもあります。
そのため、自ら部署やチームの和に入り、メンバーと良好な関係を構築することも重要な要素の一つです。
互いに納得いくまで話し合わなければ見えない部分もあるため、気軽にコミュニケーションを取り、メンバーから信頼される人になる必要があります。
マネジメント能力が高い人は、周囲の雰囲気を和らげ、何でも話せる環境をつくるのが得意です。
もちろん、単に人当たりがよいだけではなく、この人と一緒にやれば間違いないと思わせる安心感や信頼感などのヒューマンスキルに溢れているといえるでしょう。
5.テクニカルスキル
コーチングスキルは、指導が上手いことも重要ですが、同時に自らが実践してやり方を伝える力も求められます。
言葉だけではなく見本を示しながら指導していくテクニカルスキルもマネジメント能力が高い人の持つスキルです。
基本的にはマネジメント能力と実践で成果を出す能力は同じではありません。
しかし、メンバーから信頼感を得るには、時として管理職である自らが高い技術や知識を発揮することも必要です。
コーチングスキルを高める意味でも、テクニカルスキルの向上は欠かせないスキルといえるでしょう。
管理職に必要なマネジメント能力とは
マネジメント能力は、経営者にも管理職にも必要な能力ですが、特に管理職に必要とされるマネジメント能力は、「自分以外に目を向けていること」「会社全体に対する視点を持っていること」の二点です。
それぞれについて必要な理由を解説します。
自分以外に目を向けている
社員は自身の目標を達成し、成果を上げることに集中するため、自分と向き合いながら仕事をするのが基本です。
これに対し、管理職は部署やチームを見渡し、全体の進捗状況を確認しながら仕事を進めていきます。
部署、チームとして成果を上げることが管理職の責任であるため、自分中心に考えるのではなく、常に周囲や目標を見据え、マネジメントしていくことが重要です。
会社全体に対する視点を持っている
管理職は、部署やチームのプロジェクトを管理しつつ、会社全体への視点も忘れてはなりません。
たとえば、一つのプロジェクトが終わっても、会社として成果を上げ続けるには、次のプロジェクトへとつなげていく必要があります。
目の前のプロジェクトを完遂させることに集中しながら、会社全体の目標を達成させるには次に何をやるべきかを同時に考えることが重要です。
一つ終わってから次のことを考えていては、競合に遅れを取ってしまうかもしれません。
常に会社全体の利益を考え、次へ次へと進めていくことが、管理職に求められるマネジメント能力です。
マネジメント能力を高めるには
さまざまなスキルが求められるマネジメント能力は、一朝一夕で高められるものではありません。
そこでおすすめなのが、「マネジメント研修の受講」「社外コンサルティングの活用」です。
それぞれのメリットや効果的な活用方法について解説します。
マネジメント研修を受ける
主に管理職向けに行われるもので、社外で行われる公開型研修と社内で行われる集合型研修に分けられます。
一般的に社外で行われる研修は任意参加で、社内で行われる研修は強制参加といったケースが多いようです。
また、最近では自宅でネットを使って行うeラーニング研修もあります。
業務中では身に付けることが難しいマネジメントに関する知識やスキルや部下の育成方法などについて短期間で集中的に学び、マネジメント能力を高めるのが目的です。
社外コンサルティングを活用する
社外コンサルティングを活用し、マネジメント能力を高める方法です。
管理職に対し定期的に訪問して指導するタイプのほか、セミナー形式で指導するタイプもあります。
株式会社武蔵野では、マネジメント能力向上を目指したセミナー形式での社員教育コンサルティングを実施しています。
経験豊富な講師が、ワークショップや他業種との交流など実践的なカリキュラムで管理職の意識改革を行うためのプログラムです。
マネジメント能力を高めるために必要なスキルを深く学べます。
マネジメント能力は企業の成長に欠かせないスキル
企業が継続的に成長していくには、社員個々の成長が求められます。
そのためには、社員の能力やスキルを最大限に引き出し、向上させるマネジメント能力が必須です。
管理職として企業の成長をサポートするには、スケジュール管理能力やコーチングスキル、ヒューマンスキル、テクニカルスキルなどさまざまなスキルが求められます。
そのため、マネジメント研修や社外コンサルティングなどを上手く活用し、高いマネジメント能力を持った管理職を目指すことが大切です。
株式会社武蔵野では、経営コンサルティング事業や経営サポート事業、社長のサポート事業などを展開しています。
特に豊富な実績に基づく経営計画書の作り方には定評があり、これまでに400社以上の会員企業が過去最高益を達成しています。
株式会社武蔵野では、「経営計画書」の無料お試し資料をプレゼントしています。
経営計画書とは、会社の数字・方針・スケジュールをまとめた手帳型のルールブックです。
750社以上の企業を指導する株式会社武蔵野 代表取締役社長 小山昇の経営哲学が詰まった
経営計画書の作成手順・作成フォーマットがセットになった充実の内容となっています!
ぜひ、こちらからダウンロードしてください。
この記事を読んでいただいている方におススメのセミナー