更新日:2022/03/14 10:16
人材育成
異なる国の人材をマネジメントするノウハウ【人材育成/外国人労働者】
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目次
国際化が進む産業界
2018年に法務省が発表した統計では、在留外国人は約263万人。日本の総人口の約2%を占め、過去最高を記録しています。
2018年の厚生労働省の外国人雇用状況届出によると、日本国内で就労する外国人の数は約146万人で、
留学生などのアルバイトを除くと約100万人の外国人が働いていることになります。
日本企業が外国人を雇用する背景には、少子高齢化があります。その他にはインバウンド対策や、優秀な人材の確保などが大きな理由です。
少子高齢化によって人材の確保が難しくなってきている今、「日本人」ということにこだわらずに従業員を雇うということは、
自然な流れといえるでしょう。
そうなってくると、表面化してくる問題が、文化の違いです。
日本国内だけでも所変われば全く違う風習があるように、海外からやって来た従業員たちには日本とは全く違った文化があります。
そうすると、日本人の私たちにとってはごく当たり前でわざわざ言う必要のないようなことでも、細かく話をしていく必要が出てくるのです。
外国人へのマネジメントのポイント
従業員の個性を把握する
会社というものは組織であり、組織というものは人が集団をなして初めて形成されるものです。
会社という組織の中にいる従業員たちは、同じ目的を持って行動していたとしても、当然のことながら一人ひとり違ったパーソナリティを持っています。
そうしたそれぞれの持つ個性を無視して、マネジメントをすることは得策ではありません。
仕事の目的を共有する
グループワークを進めていく上で、大切なことは「目的を共有する」ことです。
どんなことを、どのようにしたいのかという仕事上の目的を共有できていなければ、
たとえどのような優秀な人材が集まっていたとしても、業務を始めることができません。
しかしながら、毎日同じ場所、同じメンバーで仕事をしていると、根本的なことをつい忘れがちになってしまいます。
細かい情報まで共有する
目的の共有は当然必要なことですが、その中でも最も大切なことがコンテキストの共有です。
なぜ、どうしてという疑問は、タスクをこなしていく上で起こることですが、
どうしてする必要があるのかの理由がわからないことには、モチベーションが下がり作業を円滑に進めることが難しくなります。
どのような理由で作業をして欲しいのか、従業員から疑問が生まれる前に明らかにしておくで、お互いに不必要な時間を使うことがなくなります。
プロジェクトを進行させていると、思い通りにことが進まないことというものは多々あるものです。
仕様やスケジュールの変更から、ごくわずかな修正など事項は様々ですが、
どのようなことでもすぐに情報の共有を行うことが、作業を円滑に進めるためには必要不可欠になります。
モチベーションが上がるポイントを把握する
モチベーションが上がるポイントというものは人によって様々ですが、それが外国人となるとその違いは顕著に現れることがあります。
自分がそうだからといって、他人もそうとは限らないわけですから、従業員のしていることを観察して話を聞き、その人を理解することが必要です。
どのようなことに興味があって、何が好きなのか。今現在困っていることなどはないか、などを聞くことで、相
手のことがわかると同時に、相手側も自分のことを気にかけてもらえているという気持ちになり、信頼感も増すでしょう。
しっかりとコミュニケーションをとることで、無益な誤解や衝突をなくし、全体的なモチベーションを上げていくことが可能となります。
全体的なモチベーションが上がれば、個人のモチベーションを上げることも、難しいことではなくなるはずです。
指示の方法を相手に合わせて変える
日本の職場と、海外の職場を見たときに、働き方の一番大きな違いが、自由度の違いです。
これを念頭に置かず、決まりや規則、仕事の仕方などを完全な日本のスタイルにしてしまうことはやめましょう。
人にはそれぞれ働きやすいワークスタイルというものが存在するので、それを尊重しつつ、
お互いがペースを合わせて仕事ができることが望ましい環境です。
従業員から上がってきた声に応える
どのような小さなことでも、従業員から出た疑問や意見、要望には耳を傾けるべきです。
マネジメント側とマネジメントされる側の認識がずれていると、後々大きな問題になりかねません。
意見を聞き、それに対して行動を起こすことで、従業員に「動いてくれた」と感じてもらうことが大切です。
そうしてコミュニケーションを密にとることで、従業員の幸福指数も上がり、モチベーションもあげることができるようになります。
まとめ
新しい職場で働くということは、誰にとっても多少のストレスを感じるものです。それが自国ではなく海外となればなお一層のことでしょう。
人をマネジメントするときに、一番忘れてはいけないことが、「相手の立場になって考える」ということです。
それぞれの従業員をしっかりと見て、その人その人にあった仕事の仕方ができるように、コミュニケーションをしっかりと取り、円滑な会社環境を作っていきましょう。
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