更新日:2021/04/19 11:46
経営
人材育成
パフォーマンスマネジメントとは?必要な要素や注意点などを解説【マネジメント/働き方】
読了まで約2分
働き方の多様化によって、さまざまなマネジメント手法が考案されている現在。
多くのマネジメント手法の中でも、パフォーマンスマネジメントは、従業員一人ひとりの業務効率や生産性を最大化させるために、
業務に対するモチベーションを上げたり、上司がこまめにフィードバックを行ったりするマネジメント手法です。
今回は、パフォーマンスマネジメントが求められるようになった背景や、必要な要素などについてご紹介します。
目次
パフォーマンスマネジメントとは
パフォーマンスマネジメントとは、従業員のパフォーマンスを高めるために、成長意欲や問題意識、キャリア意識などについてマネジメントを行うことです。
一般的なマネジメント手法は、従業員の成果にフォーカスしたものが多く、モチベーションや能力開発までサポートできていませんでした。
一方で、パフォーマンスマネジメントは、従業員が最大限のパフォーマンスを発揮できるように、
能力とエンゲージメントの側面からサポートしていく新たなマネジメント手法です。
マネジメント層は、従業員を「評価」する立場から、従業員を「サポート」する役割への変化が求められているのです。
パフォーマンスマネジメントが求められている背景
さまざまなマネジメント手法がありますが、パフォーマンスマネジメントが求められるようになった背景には一体どのようなことがあるのでしょうか。
業務にスピード感が求められるようになった
パフォーマンスマネジメントが求められるようになった背景の一つに、グローバル化によって競合企業が増加し、
業務にスピード感が求められるようになったことが挙げられます。
そこで、上司が定期的に業務のフィードバックを行うため、改善点を業務に反映させやすい、
パフォーマンスマネジメントが求められるようになったのです。
働き方が多様化し、従来のマネジメント手法が機能しなくなった
新型コロナウィルス(covid-19)の感染拡大防止の一環として、リモートワークを導入した企業も多いのではないでしょうか。
リモートワークの浸透により、以前よりも働き方が多様化し、従来のマネジメント手法を継続させるのが難しいという課題が浮き彫りになりました。
そこで、主体性を持った従業員の育成を重視する、パフォーマンスマネジメントが注目されるようになったのです。
パフォーマンスマネジメントに必要な要素
よくある人材マネジメントは、クォーターや半期ごとに設定した個人目標に対する評価を行うといった流れを取ることが一般的です。
しかし、この流れでは従業員に対して業務のフィードバックをリアルタイムに行うことが難しく、成長速度が遅くなるといったデメリットもあります。
一方で、パフォーマンスマネジメントは、従業員が何かしら成果を出したらすぐにマネジメント層によるフィードバックが行われるため、
従業員はスピード感を保った状態で成長していくことができます。
パフォーマンスマネジメントを効果的に実施するためには、どのような要素が必要になるのでしょうか。
目標設定
一般的なマネジメント手法と同様、パフォーマンスマネジメントでも目標設定を初めに行います。
メンバーから提出された目標の内容が、チームの目標からかけ離れていたり、
あまり現実的でない場合は、適切な目標を作れるように管理者がフォローしましょう。
指導的アプローチ
目標が無事に定まったら、管理者はメンバーと並走するように日々の進捗管理を行いましょう。
メンバーに業務の改善点だけではなく、良かったポイントも併せて伝えることで、メンバーのモチベーションを下げることなく、指導することができます。
フィードバック
パフォーマンスマネジメントにおいて、フィードバックはもっとも重要な要素です。
一般的なマネジメント手法では、成果に焦点を当て、中には管理者個人の感情が入り混ざったフィードバックが行われるといったことも。
パフォーマンスマネジメントでは、数値やデータといった客観的な情報に基づき、次回への生かし方についてフィードバックを行っていきます。
パフォーマンスマネジメントを導入する際の注意点
パフォーマンスマネジメントは、一般的なマネジメント手法よりも管理者のマネジメント能力が必要になります。
そのため、パフォーマンスマネジメントを組織にしっかりと根付かせるためには、
管理者がマネジメントスキルやコーチングスキルを学ぶ機会を作ることが必要です。
パフォーマンスマネジメントが形骸化しないように、しっかりと事前準備を行うようにしましょう。
パフォーマンスマネジメントの成功の鍵は上司と部下の関係性
今回は、パフォーマンスマネジメントについてご紹介しました。
パフォーマンスマネジメントは、従業員一人ひとりに対して、一般的な業務指導のほか、
仕事へのモチベーションやキャリア意識などについてマネジメントを行うことです。
従来のマネジメント手法よりも、上司と部下の関係性や、上司の観察力が求められるようになるため、導入当初は混乱が生じる可能性があります。
しかし、機能するようになると、メンバーの成長速度が上がるほか、チームワークが深まるといったメリットもあります。
マネジメント手法に課題を感じている方は、パフォーマンスマネジメントの導入を検討されてみるのはいかがでしょうか。
株式会社武蔵野では、「経営計画書」の無料お試し資料をプレゼントしています。
経営計画書とは、会社の数字・方針・スケジュールをまとめた手帳型のルールブックです。
750社以上の企業を指導する株式会社武蔵野 代表取締役社長 小山昇の経営哲学が詰まった
経営計画書の作成手順・作成フォーマットがセットになった充実の内容となっています!
ぜひ、こちらからダウンロードしてください。
この記事を読んでいただいている方におススメのセミナー