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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

更新日:2024/10/15 11:00

人材育成

コミュニケーション

マネージャーとは?企業におけるマネージャーの役​​割・求められるスキルを解説

読了まで約4分

マネージャーとは、企業や組織においてチームをまとめたり人材を育成することで、組織の目標達成を支援する管理職のことです。
企業にとって、マネージャーを配置することは目標達成に向けて重要です。

この記事では、マネージャーの役割や求められる能力などを詳しく解説します。

マネージャーとは

マネージャーとは、組織内やプロジェクトにおいて、さまざまな業務の管理・運営を担当する役割の人のことを指します。
企業のビジョンや目標に沿ってチームやプロジェクトをサポートし、組織の運営・管理に関わる役割で、組織の円滑な運営や業績向上に貢献します。

一般的にはプロジェクトの計画立案から実行まで、チームの指導や育成、プロジェクトの進捗管理などを行います。

マネージャーの必要性

会社やチームが目標を達成するためには、組織全体を俯瞰できるマネージャーが必要です。

どれだけ優秀な人材が集まっていても、目標や方向性がバラバラだとなかなか成果に結びつきません。

マネージャーは、メンバー個々のスキルや能力を把握し、それぞれに合った業務分担や評価、適切な声かけなどを行い、モチベーションを管理しましょう。

プロジェクトが円滑に進むように、人材を育成するのもマネージャーの仕事です。

マネージャーとリーダーの違い

マネージャーと似ているポジションにリーダーがあります。似ていますが、マネージャーとリーダーでは役割が異なります。

マネージャーは、チームメンバーが最大限の成果を上げられるように、適切な役割分担を行い、成長をサポートし働きやすいようにサポートする役割があります。要するに、組織をマネジメントする立場です。

一方リーダーとは、指導者や先導者、統率者などの意味を持つ言葉で、組織やチームの先頭に立って指揮し方向性を指し示す役割です。

 

マネージャーの仕事内容

マネージャーの仕事内容について詳しく解説します。

目標設定

マネージャーの仕事は、組織を目標達成に導くことです。そのためにまず、自社のビジョンや方向性、目標などをマネージャー自身が理解した上で、その目標をメンバー全員に共有しましょう。

メンバーに正しく伝わらないと、各々が違う方向を向いてしまい、チームとして上手く機能しません。成果を上げるためにも、目標を設定し、方向性を明確にすることが重要です。

業務管理

マネージャーの仕事内容には、進捗の管理も含まれています。

プロジェクトがどこまで進んでいるかを確認し、業務内容を整理しましょう。
メンバーの適正やスキル、業務内容などを考慮しながら役割分担を決めたり、この作業が本当に必要かを検討・効果検証を重ね、業務改善することも重要な役割です。

モチベーション管理

マネージャーは、メンバーの能力を最大限に発揮するために、モチベーションの維持が必要不可欠です。モチベーションが高まれば、メンバーは意欲的に業務に取り組み、生産性向上や業務効率化につながります。
日々の感謝を積極的に伝える、挨拶や声掛けを率先して行うなど、コミュニケーションを通してモチベーションアップを図りましょう。

人材育成

人材育成や評価もマネージャーの仕事の1つです。

メンバーの能力や弱みなどを把握し教育を実施し、適切な評価をすることで、組織全体が成長します。

本人の意向を反映させ、本人にとって働きがいのある仕事を割りあてれば、チームとして最大のパフォーマンスが目指せるでしょう。

 

マネージャーの種類

マネージャーにはいくつかの種類があります。ここでは、マネージャーの種類について詳しく解説します。

ゼネラルマネージャー

マネージャーのなかでも上位に位置する役職です。
日本企業でいうと、「部長」の役割と見なされるケースが多いでしょう。

マネージャーの中でも多くの従業員を管理・運営するポジションとなり、現場で指揮を執るのではなく、経営戦略などの重要事項や人事、予算などに携わる場合も多いようです。

エリアマネージャー

特定の地域を担当するマネージャーです。
担当地域内の支店や店舗などの管理・運営を担当します。

一般的には、店舗型ビジネスを展開する企業で活躍し、担当エリア内の売上向上を目指して複数店舗の在庫管理や人材育成、コンサルティングなどを行います。

プロジェクトマネージャー

「PM」と略されることも多く、プロジェクトの指揮を執る役職です。
プロジェクトをスムーズに進めるための予算管理や品質管理、納期の調整などを行います。また、プロジェクトの進行を把握して、プロジェクト全体を成功に導くことも大切な役割です。

ファーストラインマネージャー

ファーストラインマネージャーとは、直接部下を管理する役職です。
日本企業の場合には、「部長」や「課長」がファーストラインマネージャーに当たります。現場の管理職のため、現場での管理責任があることが大きな特徴です。また、意思決定権を有していることも特徴の1つです。

プレイングマネージャー

プレイングマネージャーとは、管理職としての役職を持ちながら同時に実務にも参加して、成果に貢献する人を指します。スポーツでいうと、監督としてチームを指揮しながら選手としてもプレイするというように、両方の役割を担っているのがプレイングマネージャーです。
プレイングマネージャーについて詳しくは下記記事を参照ください。
プレイングマネージャーとは?管理職との違いや組織への必要性を解説

ラインマネージャー

ラインマネージャーとは、指揮命令系統が統一されているライン組織における管理者のことを指します。ライン組織とは、最上部から最下部までがひとつの指揮系統のもとに、ツリー構造でつながっている組織のことです。

そのようなライン組織において、意思決定権限を持つ責任者のことをラインマネージャーといいます。

ラインマネージャーについて詳しくは下記記事を参照ください。
ラインマネージャーとは【組織/マネジメント】

チームマネージャー

チームマネージャーとは、スケジュール管理や書類作成などを行う役職です。
スポーツなどのチームにおいて、選手がプレイに集中して最大限に活躍できるようにさまざまな手続きの代行やスケジュール管理・調整などを行います。チームマネージャーは、裏方的な役割であり選手を陰から支える立場だといえるでしょう。

 

マネージャーに求められるスキルや能力

マネージャーとして求められるスキルはさまざまです。ここでは、マネージャーに必要な能力を解説します。

状況把握能力

マネージャーは、冷静に状況を把握する力が必要です。
優れたマネジメント能力を持つ人は、自身の立場をしっかりと理解するだけでなく、周囲の状況も注意深く観察しています。洞察力が不足していると、部下の状況把握がしづらくなり、適切な指示を与えることが難しくなります。状況を理解し、適切な判断を下す能力が必要です。

対人関係能力

ヒューマンスキルとも呼ばれる対人関係における能力は、仕事上の人間関係を築くために必要不可欠です。
仕事を円滑に進めるうえで、他者との対人関係を構築して協力することは非常に重要です。そのため、人を観察・分析してその人にあった適切なアプローチを選択することや、相手の移行を把握して適切な提案をするなど柔軟な対応が求められます。

概念化能力

概念化能力は、コンセプチュアルスキルとも呼ばれています。物事の本質を理解・把握して、個人や組織の潜在的な可能性を最大限に引き出すことができる能力です。たとえば、わかりやすく伝わりやすいビジョンを描く、問題を解決するために必要な計画を立てるといった、問題解決能力もコンセプチュアルスキルに含まれています。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力とは、意思疎通が迅速かつ適切に行える能力のことです。迅速なコミュニケーションを行うことで、トラブルを未然に防いだりチームの緊密な関係を構築したりすることにつながります。また、適切なコミュニケーションによって相談しやすい職場環境になるため、働きやすい環境を構築できるでしょう。

 

対人関係におけるマネージャーの役割

先述した仕事内容の中でも、対人関係における役割を具体的にご紹介します。

マネージャーは、船の船長のようなもので、乗船しているすべての乗組員を一人も脱落することなく目的地まで一緒に連れて行く責任があります。

定期的なコミュニケーション

定期的にメンバーと交流していきましょう。メンバーの業務にとって、プラスになるようにコミュニケーションを図り、メンバーに共有してください。

時には、メンバー同士がうまくいっているかどうかの確認も必要です。

このようにメンバーとコミュニケーションを図り、業務を遂行する上で充実感が得られるよう、健全な関係性を作ることが重要です。

集まったメンバーを和ませ、コミュニケーションをとりやすい雰囲気を作り、職場やプロジェクトに集まった目的の達成に積極的に関わってもらえるよう働きかけるためのきっかけ作りが大切だと考えます。

チームメンバー間の比較を避ける

もしメンバーがミスをおかしたとしても、人前で従業員を怒鳴らないでください。必要な時はメンバーを別室に呼び、頭ごなしに叱らず自分の過ちを認識させてください。

メッセージをリーダーに伝えるのではなく、対象のチームメンバーと直接話してください。情報が意図した形で届かず、誤解が生じ、最終的には関係が損なわれる可能性があるからです。

チームメンバーが話しかけやすい雰囲気づくり

メンバーが上司に相談しづらいと感じたときには、チーム内の人間関係に問題が生じています。

彼らの問題に耳を傾け、あなたのチームメンバーは相談したい問題の時にあなたに頼ることができなければなりません。

部下同士の衝突を解消

些細なことで喧嘩をすることもあるかもしれませんが、部下を誘導し、大きな衝突の可能性を減らすのはマネージャーの責任です。

些細なことでも無視してはいけません。一つの問題を放置しておくと、後で大きな問題になることがあります。

メンバーと同じ部屋に座り、耳を傾け、問題を議論し、組織全体に利益をもたらすであろう目標に対して行動を開始し、その目標に向かって維持・調整するように動きましょう。

チームメンバーとランチ

職場での社内コミュニケーションが足りないと感じたら、時々ランチに参加してみましょう。

上司の存在はランチの雰囲気に影響を与えます。

また、業務外での従業員同士の集まりは従業員同士の距離感を縮め、上司ともコミュニケーションを取る機会ができます。職場での重要なイベントを祝うようにすると良いでしょう。

その中でメンバー個別にも役割と責任を与え、担当するよう依頼します。
このように上手く役割を分担させることでメンバーはあなたと組織を信じ始め、最終的にはすべての人と健全な関係性を作ることができると考えます。

 

まとめ

マネージャーの役割は多岐にわたります。マネージャーを目指すのであれば、求められる役割やスキルをしっかりと理解し、必要な思考を身に付けましょう。

株式会社武蔵野では、社員教育に力を入れています。社員教育の道具として活用しているのが「経営計画書」です。

経営計画書とは、会社の数字・方針・スケジュールをまとめた手帳型のルールブックです。

経営計画書があることで、自分の役割が何なのか、迷うことなく目標に向かって進むことができます。
マネージャーを育てたい経営者の方は、ぜひ経営計画書の作成手順・作成フォーマットがセットになった無料のお試し資料をダウンロードください。

執筆者情報

執筆者の写真

佐藤 義昭 / 株式会社武蔵野 常務取締役

1971年、東京都生まれ。
1990年、武蔵野にアルバイトとして入社、ダスキン事業から新規事業まで経験。
2007年、経営サポート事業本部の本部長を経て2015年11月取締役に就任。
2021年、6月常務取締役に就任。

経営者向けに年間100回以上の講演実績があり、企業文化を強化する経営計画書作成法を伝授。
年に一度行われる社内経営計画書アセスメントの方針作りや、小山昇の実践経営塾の合宿では、経営者向けに経営計画書作成や短期計画作成を支援している。
おもな講演テーマに『経営計画書を作るには』、『手書きによる短期計画作成方法』などがある。

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