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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

更新日:2022/12/27 10:30

経営

人材育成

シェアド・リーダーシップとは【注目の理由やメリットを解説】

読了まで約2分

シェアド・リーダーシップとは、カリスマ性を持つ1人のリーダーに頼るのではなく、メンバー1人ひとりがリーダーシップを発揮するリーダーシップ理論のことです。
このシェアドリーダーシップを社内に取り入れることにより、チーム全体のモチベーションが向上するだけでなく、プロジェクトを円滑に進行させることができます。

本記事ではシェアドリーダーシップについて詳しく解説します。

 

シェアド・リーダーシップとは?意味やポイントを解説

シェアドリーダーシップによりチーム全員がリーダーシップを持ち、個人1人ひとりが自らの頭で考えて実行に移します。
シェアドリーダーシップを実現できれば、チーム全体のモチベーションが向上すると同時に、プロジェクトを円滑に進められるはずです。

しかし、このシェアドリーダーシップの実行は簡単ではなく、各個人がリーダーシップを持って行動できる適切な社内環境が求められます。

シェアドリーダーシップが注目される理由

シェアドリーダーシップが求められる理由として、ビジネス環境の不確実性が高まっていることがあげられます。

近年、企業が※VUCA(ブーカ)時代を生き抜くために必要な理論として注目されているのがシェアドリーダーシップです。
※VUCAとは、時代の特性を表す4つの英単語の頭文字から生まれた造語を意味する
 Volatility(変動性)Uncertainty(不確実性) Complexity(複雑性) Ambiguity(曖昧性)

デジタル技術やITシステムの発展により、既存のビジネスモデルは日々変化しています。

そんな状況のなか、1人のリーダーシップだけでは対応が追いつかず、プロジェクトを円滑に進められません。
そこで必要となるのが、このシェアドリーダーシップです。

各個人それぞれが自発的に考えて実行することにより、あらゆる状況変化に対して柔軟に対応できます。
組織全体を盛り上げるだけでなく、ビジネスモデルの変革にも期待できます。

 

 サーバント・リーダーシップとの違い

シェアドリーダーシップと似た言葉に、「サーバント・リーダーシップ」という理論があります。

サーバントリーダーシップとは、奉仕精神をベースにしたリーダーシップ理論です。
サーバント(servant)は召使いを意味し、リーダーが部下に奉仕する姿勢を見せ、部下の能力を最大化できる環境づくりを実践するのが特徴です。

部下の話に耳を傾け能力を肯定し、協力しながら組織としての目標達成を促していく姿は、従来のリーダーシップとは異なる支援型リーダーシップと言えます。
シェアドリーダーシップと並び、目まぐるしく変化するVUCA時代に求められるリーダーシップ理論の1つです。

 

シェアドリーダーシップに必要な環境と効果

シェアドリーダーシップに必要となる要素を2つみていきましょう。

社内環境の構築

チーム全員がリーダーシップを発揮するためにも、社内環境の構築が必要不可欠です。
メンバーが発言しやすい、意見がとおりやすいといった環境であれば、メンバーそれぞれが積極的に行動できます。

また、必要であれば人的支援を行うことで、より働きやすい環境につながります。

明確な経営戦略

社内に明確な経営戦略があれば、チーム全体が同じ方向性で取り組むことができます。

反対に、方向性が定まっていない場合は意見の食い違いやトラブルの原因になりかねません。

会社にとっての目標を明確に定め、チーム全体で共有していきましょう。
各個人それぞれが連動し、うまくリーダーシップを発揮できるはずです。

 

シェアド・リーダーシップがもたらすメリット3点

シェアドリーダーシップを実現できれば、会社にとってのメリットがたくさんあります。
本項ではシェアドリーダーシップのメリットを3点お話します。

会社の業績アップにつながる

シェアドリーダーシップの実現は会社の業績アップにつながります。

カリスマ性を持った1人のリーダーがプロジェクトを進行させるより、各個人それぞれが自ら考え自発的に取り組むほうが生産性向上を見込めるためです。
意思決定やチーム内のコミュニケーションが円滑に進み、結果として会社の業績アップにつながるでしょう。

メンバーに弱点があった場合でも、チーム全体で補いながらプロジェクトを進行できることもメリットの1つです。

ビジネスモデルの変革が図れる

チーム全員が自らの意見を出し合えば、有益な情報共有が図れて新たなアイデアが生まれることもあります。

思いもしなかったアイデアからビジネスモデルの変革・創造が起こるケースも少なくありません。
これらはメンバー全員が積極的に取り組んだことで生まれるため、カリスマ性を持ったワンマンリーダーでは難しいでしょう。

メンバーのモチベーションが向上する

シェアドリーダーシップを取り入れた職場はとても刺激的です。

自分の意見だけでなくほかメンバーの意見を取り入れ、常に新しい発想を構築できます。
シェアド・リーダーシップは成長につながると同時に、メンバーのモチベーションが向上します。

また、信頼関係の構築ができることにより、楽しみながらプロジェクトを進められるはずです。

 

シェアドリーダーシップがもたらすデメリット

シェアドリーダーシップには、メリットだけでなくデメリットや問題点もあります。

1人1人が責任感を持って行動する必要があるため、経験の浅い社員が担当した際に上手くまとまらないこともあります。
そのような場合に、経験のある社員が支えていく事が求められます。

チームワークが悪い職場では、メンバーと上手く連携が取れずに仕事上のミスが多発することもあります。
メンバーの成長と努力を信じ続ける強い結束力やサポートが必要です。

 

シェアド・リーダーシップを浸透させて会社を盛り上げよう

本記事では、シェアドリーダーシップの基礎概要とメリットをお話しました。

時代の変化が起こりつつあるいま、ビジネス環境の不確実性は高まり続けています。
そこで必要となるリーダーシップ理論が、各個人が考えて実行するシェアドリーダーシップです。

実現できれば企業の業績アップにつながるだけでなく、ビジネスモデルの変革・創造に期待できます。
シェアドリーダーシップを進めるためにも、ぜひ本記事の内容をご参考ください。

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