更新日:2021/03/31 08:53
コミュニケーション
トレーニンググループとは【コミュニケーション/リーダーシップ】
読了まで約2分
社員同士のコミュニケーションの促進や、管理職のリーダーシップの養成に役立つのが、「トレーニンググループ」と呼ばれるセッションです。
トレーニンググループでは、具体的にどのようなプログラムを実施するのでしょうか。
また、トレーニンググループを実施するうえで、どのようなポイントに気をつければよいのでしょうか。
この記事では、トレーニンググループの目標や考え方、エンカウンターグループとの違いについて解説していきます。
目次
トレーニンググループ(Tグループ)とは?リーダーシップの養成に役立つセッション
トレーニンググループ(training group)とは、社員をグループに分けて共同作業を行い、自己理解や他者理解、リーダーシップを育むための活動です。
「トレーニング」といっても、物理的なエクササイズを行うわけではなく、グループ全員で円座を組み、自由な議題について話し合う形式が一般的です。
1グループの人数は10人ほどで、「トレーナー」「メンバー」の2つの役割があります。
また、トレーニンググループの準備や会場設営などを行う「オブザーバー」を設置する場合もあります。
トレーニンググループでは主体的なコミュニケーションが求められることから、リーダーシップの習得に役立てられてきました。
企業の管理職や福祉職の養成のほかにも、教師、カウンセラー、コーチなど人を指導する立場の職業のあいだで、広く取り入れられているプログラムです。
エンカウンターグループよりも「リーダーシップ」養成の意味合いが強い
トレーニンググループとよく似たセッションとして、「エンカウンターグループ」があります。
エンカウンターグループには、あらかじめ課題が決まった「構成的エンカウンターグループ」と、
フリートークがメインの「非構成的エンカウンターグループ」の2種類がありますが、
トレーニンググループは「非構成的エンカウンターグループ」とよく似た形式のセッションです。
しかし、トレーニンググループでは、セッションの開始にあたって「ねらい」を設け、特定のスキルや能力を身につけるために実施するのが特徴です。
トレーニンググループの「ねらい」には、
「リーダーシップを身につける」「お互いの個性に気づく」「チームとしてのコミュニケーションを学ぶ」といったものがあります。
トレーニンググループ(Tグループ)を成功させる3つのポイント
トレーニンググループを実施し、リーダーシップを養成するうえで、欠かせないポイントが3つあります。
トレーナー(ファシリテーター)の存在が重要
トレーニンググループを成功させるうえで大切なのが、コミュニケーションの潤滑油となる「トレーナー(ファシリテーター)」の存在です。
トレーナーはメンバー同士の会話に直接参加するわけではありませんが、議論をサポートするだけでなく、
グループセッションの設計や教材の作成、ふりかえりセッションの進行役など、さまざまな役割を担います。
自社でトレーナーを確保するのが難しい場合、外部のトレーナーに依頼するのもひとつの方法です。
セッションの内容は口外しない
大切なのが、セッションで話したことを決して口外しないこと。
もし、自分の意見が外部に漏れる可能性があると、メンバーが萎縮し、自由な議論ができなくなってしまいます。
そのため、トレーニンググループを開始するとき、メンバー全員に「セッションの内容は口外しない」というルールを伝えましょう。
意思決定のプロセスに目を向けよう
リーダーシップを身につけたい場合は、議論が生まれ、意思決定につながる「プロセス」を感じ取ることが大切です。
企業における意思決定は、議論の内容だけで決まるわけではありません。
メンバーの思いや立場、議論がその場の雰囲気に及ぼす影響など、意思決定に関わる目に見えない要因をトレーニンググループを通じて学びましょう。
トレーニンググループを実施し、リーダーシップの養成を
トレーニンググループは、トレーナーが進行役となり、メンバー同士の議論を通じて自己理解や他者理解、リーダーシップを育むセッションです。
トレーニンググループには、エンカウンターグループと比べて、主にリーダーシップの養成に活用されてきた歴史があります。
トレーニンググループを実施するときは、「経験を積んだトレーナーを置く」「セッションの内容は口外しない」
「意思決定のプロセスに目を向ける」の3つのポイントを意識することが大切です。
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