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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

更新日:2024/05/31 11:10

経営

人材育成

変革型リーダーシップとは【リーダーシップ/人材育成】

読了まで約2分

従来のリーダーシップでは、仕事の管理能力やマネジメントスキルが求められていました。
しかし時代におけるニーズの変化から、近年では「変革型リーダーシップ」が重要視されています。

変革型リーダーシップとは、組織を生存させるために変化を促すリーダーシップのことです。
本記事では、変革型リーダーシップの基礎概要、育成するプロセス、メリット・デメリットを解説します。

変革型リーダーシップとは、組織を変革に導くリーダーシップ

変革型リーダーシップとは、組織を存続させるために企業を変革に導くリーダーシップのことであり、1986年に「ノール・M・ティシー」が提唱しました。
従来のリーダーシップでは一般的に、スケジュール管理や人材マネジメントなどの役割が求められていました。

しかし、ニーズが変化し続ける現代においては従来のリーダーシップだけでは組織が存続することはできません。
そこで必要となるのが、企業を変革に導く変革型リーダーシップです。

この変革型リーダーシップを持った人材は組織の経営戦略を理解した上で、組織のビジネスモデルに適した変革を行う役割があります。

代表的な変革型リーダーシップの理論として、2つあります。

1つ目はノール・M・ティシーが提唱した変革型リーダーシップ論です。
ティシーは、リーダーが次世代のリーダーを生み出していく「リーダーシップエンジン」という概念を強調しました。

「リーダーシップエンジン」を機能させるためには、以下の4つの領域を育成すべきだとティシーは論じています。

・事業に付加価値を与えるアイディアを持つ
・組織に根付かせる価値観を持つ
・行動できるだけのエネルギーを持ち、チームメンバーにも影響を与える
勇気をもって決断する力を育てる

2つ目はジョン・P・コッターが提唱した変革型リーダーシップ論です。
コッターは、管理職には「リーダーシップ」と「マネジメント」という明確に異なる2つの役割が求められると論じています。

ビジョンを根付かせることを目標として、必要に応じて表舞台に立って周知活動を行います。また、日常的にチームメンバーとコミュニケーションを行い、関係構築を図っていきます。

 

交換型リーダーシップとの違い

「交換型リーダーシップ」とは、チームメンバーの成功や失敗に応じて報償や懲罰を与えることで、個々の能力やモチベーションを引き出そうとするリーダーシップ手法のことです。一般的な上司と部下、あるいは雇用者と従業員の関係性を表すものといえます。

変革型リーダーシップが組織やチームを前向きな変革に導くために、情熱を持ってビジョンを提供するスタイル(積極的、能動的)に対して、交換型リーダーシップでは規則やルールを守ることを重視し、管理者自身もその上司の指示を受け身的に実行するスタイル(受け身、受動的)という点で大きな違いがあります。

 

変革型リーダーシップの特徴

変革型リーダーシップの特徴は、以下のような点が挙げられます。

高いプレゼン能力や魅力的なコミュニケーション

リーダーが高いプレゼン能力を持っていたり、人を惹きつけるコミュニケーションスキルを持っていることで、チームメンバーの行動を牽引できることが求められます。

スピーディーに行動できる

すばやい行動が求められるため、物事の本質を直感的に捉え、スピーディに行動できることが重要です。

危機管理能力が高い

危機的状況になったときでも、被害を最小限に抑え、いち早く危機からの脱出を図り回復させるかを考えて行動できるのも、変革型リーダーシップの特徴です。

 

変革型リーダーシップが重要視される理由

変革型リーダーシップは各方面から非常に重要視されています。
なぜ重要視とされているかというと、企業は時代の流れに取り残されないためにも常に変化を続けなければならないのです。

保守的ではなく積極的に変化を続ける前向きな姿勢が必要であることから、その変化をもたらす優秀な人材が求められています。
信頼に欠ける人材をリーダーに就任させてしまうと企業の存続ができないこともあり、変革型リーダーシップが必要とされているのです。

 

変革型リーダーシップを持つ人材を育成するプロセス

変革型リーダーシップを持つ人材が社内に必要ではあるものの、都合良く外部から採用できるわけではありません。
そのため、変革型リーダーシップ人材は社内で育成する必要があります。

育成するプロセスについては以下をご参照ください。

社内環境を構築する

優秀な人材を育成する上で必要となるのが、学習できる社内環境の構築です。

学習に向いている環境でなければ学習者は自発的に学ぶことがなく、理想としている人材にはなりません。
モチベーションを高めて効率的に育成するためにも、社内環境の構築は必要です。

人材の選抜制度を設ける

変革型リーダーシップにおける人材の選抜制度を設けておくことも必要です。
変革型リーダーは誰にでも務まるわけではなく、優秀なリーダーになるための素質が必要不可欠となります。

変革型リーダーシップ人材に必要な素質は以下のとおりです。

  • 明確なビジョンを持っている
  • プレゼン力がある
  • 人を引きつける力がある
  • モチベーションを鼓舞できる
  • フットワークが軽い

これらの条件に当てはまる人材を探し、すぐにでも変革型リーダーシップの育成を始めましょう。

 

変革型リーダーシップのメリット・デメリット

変革型リーダーシップにはメリット・デメリットの両方が考えられます。

変革型リーダーシップのメリット

変革型リーダーシップのメリットは、継続的に組織の変革を実現できることです。
先程もお話したように組織が存続するためには、時代に合わせた組織の変化が必要不可欠です。

優秀な変革型リーダーシップ人材であれば瞬時に行動を起こし、周りを巻き込んで変革することができます。
同時にモチベーションを鼓舞する能力が高いため、組織全体のやる気も向上するはずです。

このように、変革型リーダーシップ人材を確保しておけば、組織一丸となって目標を達成できるでしょう。

変革型リーダーシップのデメリット

変革型リーダーシップのデメリットとしては、内部分裂の可能性があげられます。
変革型リーダーシップを持つ人材は影響力が大きく、組織内のシステムや経営戦略などを変革します。

しかし、それら変革に不満を持つ従業員もなかにはいるため、従業員同士のトラブルにつながる可能性があるのです。
トラブルを含めて解決に導く変革型リーダーシップ人材であれば問題ありませんが、反発が大きくなり組織で内部分裂が起こるケースも考えられます。

 

変革型リーダーシップ人材を育成して組織の変革を目指そう

本記事では、変革型リーダーシップの基礎概要、育成するプロセス、メリット・デメリットを解説しました。

変革型リーダーシップとは、生存するために組織を変化させるリーダーシップのことであり、時代の流れに取り残されないためにも重要視されています。

しかし、変革型リーダーシップ人材を確保するのは容易ではありません。
時代の変化による組織の衰退を招かないためにも、変革型リーダーシップ人材を育成して組織の変革を目指しましょう。

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執筆者情報

執筆者の写真

佐藤 義昭 / 株式会社武蔵野 常務取締役

1971年、東京都生まれ。
1990年、武蔵野にアルバイトとして入社、ダスキン事業から新規事業まで経験。
2007年、経営サポート事業本部の本部長を経て2015年11月取締役に就任。
2021年、6月常務取締役に就任。

経営者向けに年間100回以上の講演実績があり、企業文化を強化する経営計画書作成法を伝授。
年に一度行われる社内経営計画書アセスメントの方針作りや、小山昇の実践経営塾の合宿では、経営者向けに経営計画書作成や短期計画作成を支援している。
おもな講演テーマに『経営計画書を作るには』、『手書きによる短期計画作成方法』などがある。

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