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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

更新日:2023/04/14 09:56

経営

業務効率

マイルストーンとは?意味や使い方をわかりやすく紹介

読了まで約4分

 「自社の業務体制やプロジェクトの進行に悩んでいる」「生産性が低くて困っている」という企業経営者・代表者の方も多いのではないでしょうか。
マイルストーンの導入によって社内の業務管理やタスク管理が円滑になり、効率化につながる可能性があります。

本記事では、マイルストーンの意味やメリット、使い方、活用事例を解説します。
マイルストーンの書き方として、4つのステップも紹介するので参考にしてください。

 

マイルストーンの語源

マイルストーンには「中間地点」という意味があります。

そもそもの語源は「道路や鉄道の側に置かれている標石(中間地点の距離を表すもの)」です。
スタート地から1マイルごとに1つの石(ストーン)に距離を刻み、把握できるように置いたことから、マイルストーンと名付けられています。

なお、ビジネスシーンでは、主にプロジェクトの「中間目標地点」を示す意味合いで使用されます(後述します)。

ビジネス上のマイルストーンの意味

ビジネス上、マイルストーンはプロジェクト管理などで使われる言葉です。
物事のスケジュールにおいて、進捗管理しやすいように設定した「節目」や「主要ポイント」です。

たとえば、プロジェクトの企画や評価などがマイルストーンとして設定されます。
企画立案までが最初のマイルストーン、企画の実施までが次のマイルストーン、顧客の評価を受けるまでが最後のマイルストーンといったイメージです。

スケジュールとの違い

マイルストーンはスケジュールと混同されることがあります。
両者の違いとして、スケジュールが「全体」を表すのに対し、マイルストーンは「プロセスごとの期限」と考えるとよいでしょう。

たとえば、4月1日から始まり7月1日に完了するプロジェクトにおいて、作業Aを5月30日までに終わらせないと作業Bに移行できないとします。
この場合、全体の期間(4月1日〜7月1日)がスケジュールであり、5月30日という期限がマイルストーンです。

タスクとの違い

マイルストーンには「中間目標地点」という意味がある一方、タスクは「仕事、課題、職務」などを表す言葉です。
複数のタスクを積み重ねることで到達可能な場所がマイルストーンと言えます。
逆に言うと、タスクという具体的な作業を行わなければ、マイルストーンに到達することはできません。

なお、ITの分野ではソフトウェアの実行単位をタスクと呼ぶことがあります。

目標との違い

マイルストーンは「中間目標地点」なので、目標に含まれる概念ではありますが、同時にプロセスを振り返る際の指標とも言えます。
言い換えるなら、プロジェクトの進捗状況を明確にする言葉がマイルストーンです。

つまり、中間目標も最終目標も「目標」であるのに対して、マイルストーンは「中間目標地点」であり「プロセスごとの期限」という違いがあります。

 

マイルストーンを活用する3つのメリット

マイルストーンを活用する代表的なメリットには以下があります。

  1. プロジェクト管理がスムーズになる
  2. モチベーション管理がしやすい
  3. 品質管理ができる

それぞれ解説するので参考にしてください。

1.プロジェクト管理がスムーズになる

マイルストーンを設定することで、プロジェクトをスムーズに管理をすることができます。
一般的に大規模なプロジェクトでは、先々の見通しが難しくなるものです。
その点、マイルストーンがあれば最終目標までのプロセスが明確になります。
「いつまでに、何を行うべきか」がわかりやすくなるためです。

仮にマイルストーンがなければ、「プロジェクトの遅延を把握しにくい」というデメリットが発生する可能性があります。
中間目標の期限があることで、プロジェクトの遅れに気付きやすくなり、迅速な対応が見込められます。

また、急にプロジェクト全体の期限が変更になった場合も、新たにマイルストーンを設定することにより、柔軟な対応が可能になるでしょう。

2.モチベーション管理がしやすい

長期間のプロジェクトは終わりが見えにくいため、社員のモチベーション維持が厳しくなる可能性があります。
しかしマイルストーンで中間目標を示すことにより、モチベーションを保つ効果を期待できます。

たとえば、1年間に及ぶ長期的なプロジェクトの場合、社員は「まだ時間がある」という意識から、真剣に業務に取り組まないかもしれません。
その点、スタートから3ヶ月後、6ヶ月後、9ヶ月後とマイルストーンを設定することで中間目標が可視化できるため、社員はモチベーションを維持しやすくなります。

一般的に遠くのゴールを目指すよりも、近くのゴールを目指すほうが、人は真剣に走れるものです。

3.品質管理ができる

マイルストーンによって最終チェックだけでなく、各工程で「品質が保たれているかどうか」を定期的に確認できるため、品質の担保につながります。

仮に中間地点で品質管理を行わなければ、プロジェクトの期限をクリアしても、最終的な商品の質は保証できません。
商品を破棄したり、プロジェクトを最初からやり直したりする可能性もゼロではないでしょう。

マイルストーンに到達するたびに品質をチェックすれば、その後の軌道修正がしやすくなりますし、最終的なロスを減らす効果も期待できます。

 

マイルストーンの使い方

マイルストーンの使い方として、日付設定や中間発表のようなイベント、商品やサービスの期限設定などが挙げられます。

特に煩雑なプロセスだったり、長期的な業務を組んだりする際に使用されるケースが多いでしょう。
全体スケジュールにマイルストーンを組み込むことにより、工程表として可視化できます。

活用シーンとしては、システム開発やWebサイト制作などがあります(後述します)。
建設業の工事日程にも利用されやすいと言えます。
逆に単純かつ短期的なプロジェクトはスムーズに進みやすいため、必ずしもマイルストーンを設定する必要はありません。

 

マイルストーンの活用事例

マイルストーンの具体的な活用事例には以下があります。

  • システム開発
  • Webサイト制作
  • 新商品・新サービスのリリース

IT業界のシステム開発(プログラミングなど)は長期化するケースが多く、頻繁に検証を重ねる必要があるため、マイルストーンの設定が重要です。

Webサイト制作に関しても、最終的な完成形に達するまで時間がかかるケースが多いものです。
たとえば50ページのサイトを制作する場合、10ページごとにマイルストーンを設定する、などの方法が考えられます。

マイルストーンはIT業界に限りません。
新商品や新サービスのリリースの際にも活用できます。
その場合は企画立案、試作品・お試しサービス、モニタリング、パッケージデザインなどがマイルストーンとして設定するケースが多いでしょう。

 

マイルストーンの書き方

マイルストーンの書き方は、主に次の流れで進みます。

  1. 期日を決める
  2. タスクを設定する
  3. 担当者を決める
  4. ガントチャートを作る

それぞれ解説するので参考にしてください。

期日を決める

まずはプロジェクトの期日設定を行います。
その際はトラブルや遅延の可能性も見越したうえで、余裕のあるスケジュールにすることが大切です。

その後にマイルストーンを設定します。
マイルストーンに関しても、理想の期日ばかり書くのではなく、作業者にとって実現可能な期日かどうかを検討してください。
また、土日祝日などの休みを考慮することも重要です。

仮に長期的なプロジェクトであれば、4週間以内の単位で設定するとよいでしょう。

タスクを設定する

マイルストーンを設定した後、必要なタスクを漏れなく具体的に書き出します。

たとえば前述したWebサイト制作のタスクであれば、企画立案、サイトイメージの決定、ワイヤーフレーム設計、全体デザインの作成、ヘッダー画像の作成、記事作成、コーディングなどが考えられます。
外部のデザイナーやライターに外注する場合は、より多くのタスクが必要です。

タスクが抜けているとマイルストーンの達成が難しくなり、後述するガントチャートの作成にも影響します。
「すべてのタスクが揃っているかどうか」をしっかり検証することがポイントです。

担当者を決める

マイルストーンは一度設定して終わりではありません。
計画に沿って進行しているかどうかの確認が重要です。
そのために各工程の担当者、チェックする人などの割り振りを行います。

マイルストーンごとに担当者を決めることにより、タスクへの責任感が芽生えるため、プロジェクトの期限を意識しやすい環境を作ることができます。

ガントチャートを作る

ガントチャートとは、タスクごとの工程や進捗を表形式(帯状グラフ)で管理する手法です。
現在どのタスクがスタートしているのか、期限が迫っているタスクはどれか、どのタスクが何%進行しているのか、各タスクの担当者名などを客観的に把握できます。

ガントチャート上に中間目標地点を設定したり、主要なタスクの色を変えたりすることにより、マイルストーンをスムーズに表現できるでしょう。

 

マイルストーンを定めて業務効率化をはかろう

ビジネスシーンにおけるマイルストーンは「プロジェクトの中間目標地点」などの意味で使用されます。
主なメリットとして、プロジェクト管理、社員のモチベーション管理、品質管理が挙げられます。

また、マイルストーンの使い方には日付設定、中間発表のようなイベント、商品やサービスの期限設定などがあり、特に複雑で長期的な業務に導入されやすいと言えます。

マイルストーンの書き方としては、期日の決定、タスク設定、担当者の決定、ガントチャートの作成という流れで進むのが一般的です。

より業務効率化や改善をはかりたい場合は、外部コンサルティングサービスの利用もおすすめです。

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