更新日:2021/10/06 07:30
武蔵野社員の奮闘記
上司の策略にハマって結婚【社員教育/策略/結婚】
ライフケア事業部府中ステーション マネージャー 竹内英喜
私はホームインステッド(現ライフケア)の立川ステーションで店長を4年務めました。
実は立川は、私が生まれ育った地元です。
当時は実家に住んでいたので、通勤時間が短くて楽でした。
ただ、実家暮らしだと、身の回りのことはどうしても母に甘えてしまいます。
小山は、そうした環境が私の結婚を妨げていると思ったのでしょう。
環境整備点検で立川に来たとき、次のように命じられました。
「30歳過ぎて親元で暮らしてるから未だに独身なんだ。1週間以内に実家を出ろ。出ないと更迭!」。
小山の考えにはうなずけるところがあるものの、いくらなんでも1週間は無理です。
私が口籠っていると、カバン持ちで小山に同行していた社長が
「1週間だと引っ越しの手配ができません。せめて1か月じゃないですか」と助け船を出してくれて、期限は1か月に延長されました。
少し余裕ができたおかげで、理想の引っ越し先が見つかりました。
実家は立川ステーションと線路を挟んで反対側で、通勤時には線路を渡る必要がありました。
新たに見つけたのは、立川ステーションから徒歩数分のマンションです。
もともと近くて楽でしたが、引っ越してさらに通勤が楽になりました。
4年後、私は同じホームインステッド事業の西荻窪ステーションに異動になります。
介護の仕事にやりがいを感じていたので、またホームインステッドであることに文句はありませんでした。
ただ、通勤時間が伸びることは不満でした。
今まで数分だったのが、西荻窪になるとドアtoドアで30分強かかります。
それでも恵まれているほうかもしれませんが、私にとっては、徒歩通勤が電車通勤に変わるだけでも大きな負担だったのです。
そんな私の様子を見ていて、ひらめいたのでしょう。
あるとき、ケア事業の責任者だった上司のN(在職中にご病気でお亡くなりになりました)から
「竹内さんは府中ステーションに異動してもらう」と告げられました。
私の家から府中ステーションまでは、やはり30分ほどかかります。
通勤時間はほとんど同じで、異動しても楽になるわけではありません。
それなのにNはなぜ府中に異動させたのか。
それは結婚させるためです。
順を追って説明しましょう。
私が家庭用の営業部東からホームインステッドに異動したとき、仲のいい部下が個人的に送別会を開いてくれました。
送別会を盛り上げようと、部下は自分の妹を連れてきました。
そのときは何もありませんでしたが、それから紆余曲折あって、数年後、私は部下の妹と交際を始めました。
西荻窪ステーションに異動したときは、すでに数年お付き合いしている状況でした。
当時、私は40歳目前で、彼女もそれなりにいい年齢でした。
しかし二人とも焦りはなく、ごく普通にお付き合いを続けていました。
小山と同じく結婚推奨派であるNには、私の態度が煮え切らないように見えたのでしょう。
その状況を変えるために出てきたのが異動話でした。
実は当時、彼女は府中で一人暮らしをしていました。
もし私を府中に異動させれば、通勤を面倒くさがって彼女の部屋に転がり込むに違いない。
半同棲状態になれば、おのずと結婚話が出てくるはず……。
Nはそう考えて私を府中に異動させたのです。
私はまんまとNの策略にハマりました。
府中に異動後は立川まで帰るのが面倒になり、週の半分は彼女の家から通うように。
そうしている内に、「一緒に暮らすなら、ちゃんとした形にしようか」という話になり、ポンポンと結婚が決まりました。
まさにNが描いた絵図の通りです。
振り返ると、妻を紹介してくれたのは部下で、結婚のお膳立てをしてくれたのは上司でした。
お節介と言えばお節介ですが、上司や部下が世話を焼いてくれなければ、私はいまも独身だったかもしれません。
もちろん結婚は人生のすべてではありません。
しかし、私は結婚をきっかけに、以前に増して仕事に集中できるようになりました。
あのとき背中を押してもらえて本当によかったと思います。
今回で私の担当は最終回です。
いかがでしたか?またみなさんにお話しできる日を楽しみにしています。
どうもありがとうございました。
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こちらで紹介するのは最後となります。
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