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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

更新日:2021/11/17 07:30

武蔵野社員の奮闘記

武蔵野社員のITスキルは高い? 低い?【仕組み/IT】

全社管理本部 管財課課長 水野和隆

同じシステム関係の仕事でも、大企業と中小企業では見える風景が違います。
前回、小山の判断のスピードに舌を巻いた話をしましたが、実はもう一つ違いに驚いたことがあります。
従業員のITスキルのレベルの差です。

前はシステム系の大企業だったので、社員はみんな高いITスキルを持っていました。
何か機器を導入すると、放っておいても各自で勝手に設定をやってくれるくらいのレベルです。
一方、武蔵野はシステム会社ではありません。
当たり前ですが、何か機器を導入するときはシステム部主導で設定する必要がありました。

実際にそれで苦労したのは、2014年にiPadを全社導入したときです。
当初は部長以上の20~30人だけに持たせる計画でした。
しかし、小山は「これは使える」と判断して、全社員200人弱への導入を決めました。
さらに続けて「パート・アルバイトにも持たせる」「いや、内定者にも使わせよう」と計画を修正。
最終的には、450台を一気に導入することになりました。

調達はなんとかなりましたが、問題は配布でした。
iPadを使うには、一台ずつAppleIDを取得して入力する必要があります。
そこで当初は、各自がIDを取得後、それをこちらで入力して手渡すという手順で配布する予定でした。
しかし、当時はパート女性の多くはまだガラケーを使っていて、「AppleID? 何それ?」という反応です。
私が想像していた以上に現場のITスキルは低く、配布はいっこうに進みませんでした。

小山はそのことを知らずに、政策勉強会のときに「今年は全員にiPadを配った」と話をしました。
それを聞いていた契約社員の方が、感想文に「まだ配布されていない」と書いて暴露。
すぐさま小山からシステム部にお叱りのボイスメールが入り、「今月中に全員に配れ」と厳命されました。

仕方がないので、システム部のほうで仮のIDを取得して入力して、全社員に配りました。
当初各自でIDを取得することになっていたのは、パスワードも自分で設定してもらうためです。
こちらで仮のIDとパスワードを決めて配布後もそのまま変更しなければ、その社員が使っているAppleのサービスの中身はすべてシステム部に筒抜けになります。
それを避けるために各自でID取得という手順にしたのですが、その配慮はすべて水の泡になりました……。

これは社員のITスキルの低さが招いた悲劇(?)でした。
ただ、配布後は逆に、「みなさんこんなに使いこなせるようになるのか」と感心しました。

武蔵野が与えるITツールは、原則的に私用オーケーです。
iPadのときも、小山は「動画見たり、ゲームをしてもいい」「パートさんなら孫の写真を撮ってきなさい」と言っていました
(ゲームはハマりすぎた社員がいて、さすがに禁止になりました)。

また、全員が同じツールを持っているので、お互いに使い方を教え合うことできます。
こうした工夫の成果で、しばらく後には誰もがそれなりに使いこなせるようになっていました。

武蔵野の社員はITの専門家ではないため、システムエンジニアに比べるとITスキルは劣ります。
しかし、その後の仕組みと教育によって、パート社員まで含めてそこらのビジネスパーソンより使いこなすようになっていく。
これが武蔵野の強さなのだと思い知りました。

さて、このコーナーの一回目にお話したように、私は今年の8月25日で定年を迎えました。
現在は嘱託社員として再雇用してもらい、引き続き武蔵野にお世話になっています。
小山から「おまえはもういらん」と言われるまでは頑張ろうと思っています。
みなさんとも、もう少しお付き合いいただくつもりです。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします!

 

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