更新日:2021/12/22 07:30
武蔵野社員の奮闘記
未入金ゼロの記録を途切れさせたくない!
経営サポート事業本部業務サポート 三好優紀
小金井支店に異動して2年目、私は課長に昇進します。
私は出世意欲がないタイプなので、課長昇進の打診は青天の霹靂でした。
なぜそういう社員が抜擢されることになったのか。
今回はその経緯をお話しします。
小金井支店では、未入金の売掛の回収作業も業務担当がやっていました。
お客様が倒産するなどして、いつも売掛のうち一部は未入金が残るものです。
しかし、小金井支店は私の前々任の先輩がとても優秀で、未入金ゼロを達成しました(その先輩は優秀社員賞を獲っています)。
さらに前任の先輩も未入金ゼロを継続していたので、私たち3人(先輩と同期、私)にその未入金ゼロのバトンを託された状況でした。
しかし、試練の時がやってきます。
あるお客様が未入金のまま夜逃げしてしまい、連絡がつかなくなったのです。
お客様のお店の場所には、新しいお店が入っていました。
そこのオーナーに聞いても、「前のオーナーのことは知らない」。
このままでは未入金ゼロ記録が途切れることが濃厚でした。
そのことを店長の小嶺に相談すると、「やれることはやってみて」という指示。
そこでお客様の会社の謄本を取り寄せたりFacebookなどで検索するなどして、情報収集しました。
その結果、お客様が住んでいるマンションの住所が判明。さっそく小嶺に報告しました。
私は内勤なので、ここから先は誰か別の人の仕事だと思っていました。
しかし、小嶺は「ここまでやったんだから、最後までやってみればいいじゃん。行ってきて。」
そういう成り行きで、当時業務用店長だった牛島にくっついて、お客様のところに出向いて回収までやることになりました。
回収の現場は、なんとなく危険なイメージがあります。
はたして私にできるだろうかとドキドキしながら現場に行くと、もはやその住所はもぬけの殻で、ポストも封鎖されている状況でした。
回収できずに悔しい反面、ホッとした思いもあって、とても複雑な心境でした。
ただ、いろいろ動いたことはムダではなかったようです。
そのマンションの管理会社に電話するなど、私はその後もお客様の捜索を続けました。
そのうちに、どこかでお客様は私たちが動いていることを聞きつけたのでしょう。
突如、お客様の口座から入金があったのです。
直接お話することはできませんでしたが、入金があれば一件落着。未入金ゼロ記録も更新です。
実はお客様の未入金額は数千円でした。登記簿謄本を取ったり現地まで回収しに行くコストを考えると、トントンあるいは赤字です。
それでもしっかり仕事をしたと評価してもらえたのか、その期はA評価をもらい、その流れで課長に昇進したのです。
最初に昇進の打診を受けたときは、実はお断りしました。
私は未入金ゼロを途切れさせたくないという思いで頑張っただけで、べつに課長になりたかったわけではありません。
課長になれば出席しなければいけない会議や研修が増えるので、むしろずっと一般社員のままがいいと思っていたくらいです。
ただ、小嶺は「でも、お金はほしいでしょ」と再プッシュ。
とてもストレートな言い方で、私も思わず「はい、欲しいです」と答えてしまいました(笑)。
迷いはありましたが、当時からお付き合いしていた今の旦那も背中を押してくれました。
「将来、結婚して出産したら、いったんお仕事をやめるかもしれないよね。
途中から社会に戻るとき、『元課長です』って言えたほうが再就職に有利じゃない?」
私はそんな先のことをまだリアルに考えていませんでしたが、言われてみればそんな気もします。
結局、目先のお金と将来の安定を考えて、課長に挑戦させてもらうことにしました。
実際、課長になってどうだったのか。
一言で言えば、「大変なこともあるが、やりがいも大きい」でしょうか。
具体的なことはまた次回このコーナーを担当させてもらえたときにでも、じっくりお話したいと思います!
今回で私の担当は最後になります。
最後までお読みいただき有難うございました。
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