更新日:2020/10/27 14:05
経営
人材育成
組織と人材マネジメントについて【人材育成/組織づくり】
読了まで約2分
現在、日本ではさまざまな働き方があり、わずかな期間で転職する人も増えてきています。
そのため企業は適切な組織づくりと社員一人ひとりの強みを生かす人材マネジメントの強化を行わなければならなくなっています。
本稿では組織づくりと人材マネジメントの課題、方法、ポイントについて解説していきます。
目次
現在の組織・人材マネジメントの課題
企業における組織や人材マネジメントをうまく行うためには、何が課題なのかを見極めなければなりません。
現状を把握して初めて、どのような組織づくりや人材マネジメントを行っていくべきかが見えてきます。
リクルートマネジメントソリューションズが行った調査によれば、
多くの企業が課題と感じる組織と人材マネジメントのポイントが複数あります。[注1]
- 次の世代で会社の経営を担う人材が育っていない
- 中間管理職の負担が大きくなっている
- 中堅社員が小粒化している
などの課題が浮き彫りになっています。
そのため若手社員の戦力化と中堅社員の育成、社員一人ひとりのモチベーションアップ、
女性社員の活躍推進など行うべきことが山積しているのです。
こうした課題について理解することが組織と人材マネジメントの第一歩となります。
[注1]リクルートマネジメントソリューションズ:人事担当マネジャー208名への意識調査 人事が考える、人材マネジメントのこれまでとこれから
組織・人材マネジメントの方法
組織と人材マネジメントを適切に行うためには、いくつかのステップを踏まなければなりません。
では6つのステップに沿って解説していきます。
1. 人材の獲得
すでに獲得している人材を育成することはもちろん重要ですが、これから獲得する人材をよりよいものにすることも必要です。
企業理念や企業の目標を達成するためにどのような人材を採用するかを設計します。採用の方法なども含め採用戦略を決めます。
2. 人材の育成
獲得した人材をどのように育成するかを決定します。
ある分野に特化した社員ではなく、経営戦略を立案し、
それを実現できるような幅広い能力を持った人材育成の方法を考えなければなりません。
社員自身に業務目標を設定させ、自分が組織のなかでどのような働きをしなければならないのかを考える力をつけさせます。
組織と社員の絆が強くなれば、モチベーションアップを図ることも容易になるでしょう。
3. 人材の評価
人材を育成すると、社員のなかには優秀な成績を収める人も出てくるでしょう。そのため人材の評価方法をよく考慮しましょう。
評価制度や評価基準があいまいになっていると、社員のモチベーションを高めることはできません。
より社員のやる気と成果を引き出すための人材評価制度を設計しなければなりません。
4. 人材の処遇
当然ですが自分が収めた成果に対して適切な処遇が行われると、社員の従業員満足度は高まります。
会社に対する忠誠心も生まれ、より業務を真剣に行うようになるでしょう。
つまりどのような処遇をすれば従業員満足度が高まるのかを企業側が考慮しなければならないということです。
もちろん1番わかりやすいのは報酬のアップですが、ほかにも昇進やより大きな仕事を分配するといった方法で
処遇を決めるという方法もあります。
5. 人材の配置と異動
人材マネジメントにおいては適材適所の配置と移動が不可欠です。
社員のモチベーションを保つためにも配置や人事異動は重要ですが、人材育成を目的とした異動も必要となるかもしれません。
より効果的に業績を伸ばすため、人材の配置は慎重に考慮すべき項目です。
6. 人材の退職
育成した人材が退職してしまう場合があります。
その場合はいかにトラブルなく退職させることができるかがほかの社員にも影響を与えます。
手続きの面などを含めてスムーズに退職できる環境を整えておく必要があるといえます。
組織と人材マネジメントには一貫性を持たせる
組織と人材マネジメントにおいて見落としがちなポイントは一貫性です。
企業理念や目標だけでなく、採用戦略や人事戦略などと人材マネジメントに一貫性が必要となります。
一貫性がないとどこかでうまくいかない部分が出てきます。
結果として人材マネジメントでの最大限の効果が得られなくなってしまうでしょう。
人材マネジメントだけを単体で考慮するのではなく、組織マネジメントの一環として慎重に設計することが重要です。
組織と人材マネジメントで高い効果を実感しよう
組織と人材マネジメントは時間と労力が必要な課題です。しかしその結果として得られるものは決し小さくありません。
社員のモチベーションやパフォーマンスの向上、経営を担う人材の成長、勤続年数の伸長、従業員満足度の向上、
自分で考え行動できる自立型人材の育成など、メリットは数えきれないほどあります。
今後次世代の人材を育成していくためにも、組織と人材マネジメントをしっかり行いましょう。
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