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MUSASHINO COLUMN

武蔵野コラム

更新日:2023/05/19 15:52

人材育成

コミュニケーション

チームワークとは?仕事における必要性・メリット・高める方法を解説

読了まで約4分

「組織のチームワークが足りない」「社員間のコミュニケーションに問題がある」と悩んでいる経営者も多いのではないでしょうか。
チームワークが悪い組織では、生産性やモチベーションが低下するものです。
社員同士の関係性が悪化するリスクもあります。

本記事では、チームワークの定義、仕事におけるチームワークの大切さや、チームワークの向上に必要な内容を詳しく解説していきます。
自社のチームワークを高めたいと感じている経営者の皆さまは、ぜひ参考にしてみてください。

チームワークの定義

仕事におけるチームワークの定義・意味とは、同じチームの社員が、ともに目標を達成するために行う共同作業のことです。

優秀な組織には、スムーズに支持を出せるリーダータイプの人材と、しっかり支持を受け取れるフォロワータイプの人材が存在するものです。
チームワークのある組織では、社員同士が立場を尊重し合い、コミュニケーションを重ねながら一致団結して目標達成に向かっている状態です。

組織行動学によるチームとグループとの違い

チームの類似用語にグループがあります。
チームは共通目標を達成する集団と解釈されますが、グループは特定の目的のために集まった集団(個人の集まり)を意味します。

組織行動学では、チームとグループを明確に区分けしています。
チームは単なる集まりという枠を超えた概念です。
個人のスキルや経験では解決できないことも、チームの総合力があれば解決できるものです。
また、チームにはリーダーが存在し、人と人の力が足し算ではなく、掛け算で大きく発展するのが特徴です。

一方、グループは単なる集団と解釈されます。
グループが重視するのは、集団としての共通目標ではなく、一人ひとりのパフォーマンスです。
チームのようにリーダーが絶対に必要とは言えず、グループにはリーダーが不要な場面も多々あります。
人と人の力を掛け算で大きくしていくのではなく、単純に足し算していく点もチームとは異なる特徴です。

 

チームワークのメリット

チームワークにはさまざまなメリットがあります。

・生産性が向上する
・モチベーションやロイヤリティが高まる
・変化の激しい環境に適応できる
・メンバー間の関係構築し弱みを補完し合える

チームワークが組織にもたらす良い影響について、それぞれ解説していきます。

生産性が向上する

チームワークが機能していれば、メンバーそれぞれが個人の能力を超えたパフォーマンスを発揮しやすくなり、生産性が向上します。
個人では達成できない大きな目標であっても、チームワークが発揮されて、個々の力が掛け算となり大きくなれば、一人では成しえない成果を出せるのです。

ただし前述したように、チームではなく単なるグループであれば、生産性の向上は期待できません。
グループは単なる人の集まりに過ぎないためです。
社員同士の連携がとれて、リーダーがチームを牽引し、チームワークが発揮されることで大きな業績達成ができると考えられます。

モチベーションやロイヤリティが高まる

チームワークの構築はメンバーに所属感を与えます。
他者との信頼構築や、他者からの評価によって、自身の存在価値を実感できるためです。
その結果、社員のモチベーションやロイヤリティが向上するのがメリットです。

ただし一見チームワークがよい組織でも、一部の社員が孤立していると悪影響になりかねません。
その社員が望んで孤立していれば別ですが、新入社員や中途社員が何ヶ月もチームに馴染めていなければ、組織自体に問題がある可能性があります。

逆にいうと、孤立した社員がチームワークを発揮した段階で、さらにチーム全体のモチベーションやロイヤリティは向上するでしょう。

変化の激しい環境に適応できる

新型コロナウイルスの影響で、多くの企業が激しい市場変化にさらされました。
予期せぬ事態が起きた際に、迅速に対応していくためにはチームワークが欠かせません。

ビジネスには予期せぬトラブルがあったり、急な計画の変更を求められたりすることは日常茶飯事です。
チームワークが保たれ、チーム間で必要な情報共有ができていれば、社員の知恵を出し合って不測の事態を乗り越えられるでしょう。

VUCA時代と呼ばれる昨今では、チームワークは欠かせない概念といえます。

メンバー間の関係構築し弱みを補完し合える

良好なチームワークは、協力、信頼、指導、尊敬、サポートといった社員同士の絆につながります。
チームの結束力や一体感が生まれることにより、お互いのミスを自然にカバーし、弱みを補完し合える関係性も期待できます。

また、チームワークが築かれている組織はメンバーの満足度が高いため、離職率の低下につながるという点もメリットです。

 

チームワークが悪い組織のデメリット

チームワークのメリットについて解説しましたが、反対にチームワークがない組織はどのような状態に陥るのでしょうか。
具体的なデメリットを3つ紹介するので参考にしてください。

生産性が低下する

チームワークが悪い組織の最も顕著なデメリットは生産性の低下です。

「他の社員に話しかけづらい」などの理由からコミュニケーションに支障が生じれば、スムーズな情報伝達が難しくなります。

社員一人ひとりが自身の判断で業務を進めると、必然的にミスの発生や隠蔽が起こりやすくなります。
その結果、チームとしての生産性が低下します。

モチベーションが低下し他責の増加につながる

チームワークが悪い組織は一体感がなく、メンバー同士の意思疎通が難しいため、モチベーションが低下しやすいです。
メンバーのやる気がなくなり、トラブルが起きても他責にすることが続けば、チームの雰囲気はどんどん悪化していくでしょう。

一方、誰かが業務でミスをしてしまったときに良好なチームワークが築かれていれば、自然と周囲の社員がフォローをしようとするはずです。
チームワークに支障があれば、「自分がミスをしたのではない。〇〇さんが伝えなかったせいだ」など、他人任せとなってしまうでしょう。

意見の衝突や関係性の悪化が発生する

チームワークが悪いと、社員同士の意見が対立し、建設的な対話が難しくなります。
チームの目標達成のために必要な会話ではなく、単なる意見の衝突となれば、目標達成から大きく遠ざかってしまうでしょう。

社員同士の関係性が悪化すれば、社員が個人プレイに走り、情報の共有がされず、チームはただの「個人の集まり」になってしまいます。
最悪の場合、離職に繋がることもあるでしょう。

 

なぜ今チームワークが重要なのか

現代においてチームワークが重要な理由にVUCA(不確実で未来予測が難しい状況)があります。
VUCAの時代は情報スピードや市場変化が激しいため、柔軟に適応しなければなりません。
一人の力では限界があるので、どの組織でもチームワークが必須と考えられています。

チームワークが重要視される背景には、グローバル化やビジネスサイクルの短縮化も要因となっています。
海外進出によるグローバルな展開を行うには、現地の人間とのチームワークが欠かせません。
国内においても多国籍人材との関わりが増えています。

また、ビジネスサイクルが短期化したことにより、新しい企画を立て続ける必要があります。
そのためにはチームワークを駆使して、さまざまな角度からアイデアを出す必要があります。

 

チームワークを高めるためには?取り組む際のポイント

チームワークを高めるには、人事担当者や経営層のサポートが必要です。
その際のポイントとして、目標の共有、役割分担、リーダーシップ・フォロワーシップ、個性・多様性の尊重、心理的安全性の向上の5つがあります。
以下、それぞれ解説していきます。

目標を共有する

チームワークを形成するには、目標やビジョンの共有が大切です。
中間目標を設定することにより、業務のフィードバックやサポートも受けやすくなります。

キックオフミーティング(初回ミーティング)の実施も目標達成のイメージにつながるため、メンバー間の円滑なコミュニケーションが期待できます。

役割分担をする

メンバーそれぞれの役割を明確に決めることにより、チームワークが強化されます。
その際は各メンバーの長所短所を把握し、得意分野と不得意分野を見極めることが大切です。
人事評価システムが機能していなければ、見直す必要があるかもしれません。

当事者意識を持って業務に取り組む社員が増えれば増えるほど、必然的にコミュニケーションの機会は増えます。
相互に助け合うことにより、チームワークは向上します。

リーダーシップ・フォロワーシップを意識する

コミュニケーション力に優れたリーダーを置くことにより、良質なチームワークが形成される可能性が高くなります。
ただし、リーダーについていく側である社員のフォロワーシップも重要です。
フォロワーシップとは、目標達成に向けてリーダーをサポートする能力を指します。

リーダーシップとフォロワーシップが適切に機能することにより、スムーズなチームワークが築かれます。

個性・多様性を尊重する

多様性が重視される昨今では、個々の強みを引き出し、互いに尊重し合うコミュニケーションが求められます。
勤務時間や雇用形態にかかわらず、メンバーそれぞれが敬うことにより、良質なチームワークが確立されるでしょう。
その結果、企業の生産性も向上します。

心理的安全性を高める

心理的安全性とは、チームメンバーが恐怖や不安を抱かず、安心して発言や行動ができる状態を指します。
心理的安全性がなければ、チームは常に緊張状態となり、コミュニケーションに支障が生じます。

心理的安全性が高い職場は自由に意見を交わせるため、チームワークが強化されます。
日頃から上司が部下に積極的に声をかけるなど、風通しのよい雰囲気作りがポイントです。

 

チームワークと組織力を高めていこう

チームワークとは、社員同士がお互いの弱みを補完し合い、また個々が強みを発揮して、一人では成し遂げられない大きな成果を達成する際に発生する力です。
チームワークは単なる人の集合体であるグループとは異なる概念であり、VUCA時代で大きな業績を上げていくために欠かせません。

組織のチームワークを向上させるには、経営層や人事担当者のサポートが大切です。
目標の共有や役割分担などの各種施策を講じながら、継続的にチームワークを高める支援を行わなくてはなりません。

社内のチームワークを高め、組織力を強化する際には、ぜひ外部コンサルティングの活用も検討してください。
武蔵野のコンサルティングサービスは、チームワークに大切な社員教育や環境整備に対応しており、実践的なプログラムで皆さまの経営を後押しします。

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